川内優輝の覚悟「ロサンゼルス五輪のMGCに出場できなかったら競技路線からファンラン路線に」
日本陸連は11日、28年ロサンゼルス五輪の男女マラソン選考会として27年秋にマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を開催することを発表した。 東京五輪の選考から3大会連続でMGCが開催される。ロスのMGCに出場するためには25年3月から27年3月の加盟大会で男子は2時間9分以内、女子は2時間27分以内(夏マラソンは男子2時間12分以内、女子2時間32分以内)のタイムと大会の格に応じた順位をマークするか、25年世界選手権8位入賞や26年アジア大会表彰台、男子は2時間6分30秒、女子は2時間23分30分のタイムを指定大会で突破、25―26年または26―27年MGCシリーズでの8位入賞、記録上位でのワイルドカードがある。 昨年のMGCで魂の大逃げを打って4位に入った川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が同日、自身のX(旧ツイッター)を更新。今年は故障に苦しみ「今年のマラソンのシーズンベストは2時間21分台で、直近のマラソンは2時間33分です。しかし、MGCの出場資格を読む限り、故障前なら問題なく出場できる基準です」とした上で、「万が一、ロサンゼルス五輪のMGCに出場できなかったら、競技路線からファンラン路線に転向することになると思います」と覚悟をつづった。 過去2回のMGCとの最大の変更点は、「MGCファストパス」の導入。主要大会で男子2時間3分59秒、女子は2時間16分59秒を突破すれば獲得できる。ともに日本記録を大幅に上回るタイム設定だが、27年3月の時点で五輪代表に内定となる。