ボブ・サップ以来22年ぶりの快挙を果たした“最強王者”!ザック・セイバーJr.って一体何者?
現在、新日本プロレスの最高峰である第11代IWGP世界ヘビー級王座に君臨しているザック・セイバーJr.。12月11日(水)に発表された「プロレス大賞」では、2002年のボブ・サップ以来史上2人目となる外国人選手のMVP獲得。プロレスのキャリアは20年の苦労人、新日本参戦から8年目で念願の“至宝”を手に入れ、今や「世界一のテクニカルレスラー」として人気を誇っている。 【写真を見る】今よりまだ身体が細い!2017年、新日本プロレスに初参戦した当時のザック・セイバーJr. 来たる2025年1月4日(土)に開催される日本プロレス界最大の興行『WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』では、団体を背負う次世代エース候補・海野翔太と王座を懸けて対戦。 翌1月5日(日)に開催される日本・アメリカ・メキシコの計5団体が参戦する合同興行『WRESTLE DYNASTY』では、アメリカのプロレス団体・AEW(オール・エリート・レスリング)所属のリコシェとの対戦を控えている。 そんな“最強王者”ザック・セイバーJr.のプロフィールをあらためて紹介していく。
◆新日本参戦から8年で悲願達成
1987年7月24日生まれで現在37歳のザックは、イギリス・ケント州シェピー島出身。 少年時代から日本のプロレスに憧れ、「日本のプロレスにハマったきっかけは、やはりジュニア選手の試合だよ。(獣神サンダー・)ライガー、オオタニ(大谷晋二郎)、ウルティモ(・ドラゴン)、TAJIRI、TAKAみちのく、当時彼らが出場したWWF、WCW、ECWでの試合はアメージングだったね。群を抜いていたよ。空中戦だけでなく、グラウンドの技術もしっかり魅せてくれたから。技術がベースの日本のスタイルを尊敬したし、俺が目指すべきスタイルと確信したのさ」と当時を振り返る。 その後、2004年に母国・イギリスでデビューするとヨーロッパ各地のリングやプロレスリング・ノアでも活躍。2016年には世界最大のプロレス団体・WWEで、体重92キロ以下選手によるトーナメント戦「WWEクルーザー級クラシック」にも出場した経歴を持つ。 新日本プロレス初参戦は、2017年3月の『旗揚げ記念日』。その後、新日本へ本格参戦を果たすと、2020年から2022年の間にIWGPタッグ王座を3度獲得した。 シングル戦線としては、ヘビー級選手によるトーナメント戦『NEW JAPAN CUP』で2度の優勝。初代王者となったNJPW WORLD認定TV王座では驚異の16回防衛を果たすなど、数々の記録を達成している。 さらに、コロナ禍でも母国に帰らず日本に残り続け、外国人選手としてはケニー・オメガ以来8年ぶり史上2人目となる真夏の最強決定戦「G1 CLIMAX」を制覇、そして今年10月には悲願のIWGP世界ヘビー級王者にまで上り詰めた。