FA市場注目のバーンズは打者を「最も惨めに見せた男」――新指標「スウォード」24年度最多52回で1位
オリオールズからFAとなり先発投手で今オフ最大の目玉とみられているコービン・バーンズ投手(30)について、大リーグ公式サイトは25日までに、大リーグ公式データシステム「スタットキャスト」の新たな指標「スウォード/SWORD(=剣)」で24年シーズンの1位だったと報じた。 「スウォード」はバッターが最もぎこちなく、不自然にスイングしたストライクを数値化したもの。バットがプレートの正面を横切った上で完全には戻らず、そのバッターにとって最も遅い10%のスイングが該当する。こういったスイングを「スウォード」として広めたのが「ピッチング忍者」こと、ロブ・フリードマン氏だ。 少年野球を題材にした2006年の映画「がんばれ!ベンチウォーマーズ」の中の、醜いスイングと「斬らないでください、それ(バット)は剣ではありません」のセリフからヒントを得たものだ。 これをデータ化しようと、大リーグ公式サイトが23年度分を調査。一番多く「スウォード」を奪ったのはホワイトソックスのディラン・シース投手で55度だった。24年はバーンズが1位で52度、2位はカルロス・ロドン(ヤンキース)で37度、3位はジョージ・カービー(マリナーズ)で36度、ブルージェイズとアストロズでプレーした菊池雄星は29度で9位タイだった。 バーンズの空振りのうち12%が「スウォード」に該当し、これはグリフィン・ジャックス(ツインズ)のようなトップリリーフ投手をも上回った。バーンズは”最も打者を惨めに見せた投手”だった。しかもスライダー、カーブ、カッターなど5種類の球種でこれを実現している。