「否定されないことで助かった」オーバードーズ経験者が語る苦悩と後悔 抜け出すために必要なこととは?
名古屋の現状は?
名古屋でも「ドン横キッズ」などの間で、社会問題となったオーバードーズ。 現状はどうなっているのか。 Q.最後にオーバードーズをしたのはいつ 「最後にやったのはめっちゃ最近かも、2週間前とか。本当にメンタルがやばい時は、毎日のペースで飲んだりとか」(オーバードーズをする若者) 14歳からオーバードーズを始めたと話す少女たち。 辛いことがあると現実逃避するために薬に頼ってしまうと言いますが、後ろめたさも感じています。 「その時はなんでもいいやとなってしまうので、時間が経ったらやってしまったなという感じで、後悔ですね、毎回。変わろうとは思っている」(若者) Q.やめようと思ってもやめられない 「そんな感じではある、結局それにすがりついちゃう」(若者)
市販薬の乱用経験がある高校生は約60人に1人
名古屋市消防局によると、今年10月末までのオーバードーズによる救急搬送は503件。 去年の同じ時期と比べ、52件増加しています。 また国立精神・神経医療研究センターの調査によると、市販薬の乱用経験があると答えた高校生は、全体の約1.5%で、約60人に1人という割合であることも分かっています。
若者に訴えたいこと
昭和区の日赤名古屋第二病院の竹内浩医師は、オーバードーズは最悪の場合、死に至る危険性があると訴えます。 「まとめてたくさん飲むと吐いてしまったり、おなかが痛くなるだけでなく、膵臓や肝臓がやられてしまって、体がもとに戻らなくなってしまう。場合によっては、死に至ることがある薬だと私たちは心配している」(日赤名古屋第二病院 竹内浩医師) オーバードーズに苦しんだ女性は、若者に自分を大切にしてほしいと話します。 Q.若い人たちに訴えたいことは 「自分の思っていることを大切にする。自分の居心地を大切にする。期待に応えられなくて落ち込んでやるって流れが多いと思うので、自分と向き合うことを練習したら、自分の頭で薬物はよくないと理解できると思うので、必然的に(オーバードーズから)離れていくのかな」(女性)