萩原博子「アプリ割引」おトクなのはわかるけれど…郵便局にコンビニ、ドラッグストアにファストフード。使いこなすためのコツを紹介
経済ジャーナリストの荻原博子さんが、お金に関するお得な情報をわかりやすく解説する新連載「トクする!荻原博子のマネーNEWS」。今回は「アプリ割引でおトクに」です(イラスト:さかがわ成美) 【写真】「持病持ち、高齢でも入れて保険料が安い」と語る保険に気を付けて!と話す荻原さん。その理由とは * * * * * * * ◆アプリ割引でおトクに スマホに専用のアプリを入れてお店やサービスを利用すると割引になる、「アプリ割」が増えています。 たとえば「ゆうパックスマホ割アプリ」だと、郵便局でゆうパックを出す時に、スマホアプリで宛先を入力し、クレジットカードで支払いをすると、基本運賃から180円割引になります。また、「郵便局受取割引」の適用でさらに100円引き、「継続利用割引」が利用できれば10%引きなど、料金がかなり安くなるのです。 「アプリ割」は、コンビニやドラッグストアから飲食店まで、さまざまなところに広がっています。 たとえばコンビニのアプリを開くと、「おにぎり20円引き」とか、「飲料50円引き」など各種クーポンが表示され、その画面を提示するだけで、割引価格で買えるものが目白押し。 コンビニ各社でそれぞれ特徴があります。たとえばローソンアプリなら、まずローソンで使える「Pontaカード」や「dポイントカード」を登録し、「クーポン」をクリック。すると、「すぐに使えるクーポン」とポイントでの支払いが条件の「お試し引換券」の利用が可能になります。 たとえば、156円のヨーグルトに「70ポイント」と示されていれば、それまで貯めたポイントを1ポイント=1円で使えるので、半額以下で買えるということに。 セブン―イレブンのアプリなら、会員向けに「○円引き」クーポンを配信しています。特に「7」のつく日にはおトクなクーポンや、ポイント○倍などのサービスも。
◆お得だからと買いすぎには注意 ドラッグストアのアプリでは、電子チラシで特売品を知ることができたり、さらに買い物前に申し込んでおけばポイントが○%還元されたり、といったサービスが受けられるものもあります。 ただし、安いと不要なものまで買ってしまいがち。本当に必要かどうかしっかりと考え、買いすぎには注意しましょう。 飲食店を利用する時も、アプリは便利。すかいらーく、デニーズ、ジョイフルなどのファミレスから吉野家、マクドナルドといったファストフード、ドミノ・ピザ、ピザハットなど宅配ピザでもアプリを導入しているので、自分がよく利用する店があったらアプリを入れてみるといいかもしれません。 「おトクなのはわかるけれど、なかなか使いこなせない」という人も多いと思います。頻繁に使う店を絞り込み、頼れる人にアプリをインストールしてもらって、ついでに使い方の説明をお願いするといいでしょう。 (撮影=本社写真部)
荻原博子
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