【高校サッカー】関東勢有利の〝ホームアドバンテージ〟に疑問噴出「持ち回り開催」望む声も
第103回全国高校サッカー選手権で、関東勢に有利となる〝ホームアドバンテージ〟が議論を呼んでいる。 2日に行われた3回戦では、高校年代の頂点を決める高円宮杯U―18プレミアリーグファイナルを制して優勝候補筆頭とみられた大津(熊本)が流通経大柏(千葉)に1―2と敗れる波乱劇が起きた。 この結果を受けて話題を呼んでいるのが、関東勢のみが恩恵を受ける試合開催形式だ。全国高校サッカー選手権は例年、関東圏の複数スタジアムを使用して開催されており、地元の県にあるスタジアムを使用してくるケースが出てくる。 流通経大柏は今大会で柏の葉、フクアリといずれも地元の千葉にあるスタジアムでプレーし、圧倒的ホームの雰囲気を醸成。ファンからはSNS上で「レベルが高くなっていくほど、関東の高校に有利なホームアドバンテージが効いてくるだろうし、試合数に絡む組み合わせも大きく影響していくんだろうな」「ホームの流経大柏とどアウェイの大津 この辺の差もあったかな」と試合結果に影響したとの指摘が出ている。 他にも今大会では堀越(東京A)が2試合連続で地元東京の駒沢で勝ち上がり、初出場ながら躍進している東海大相模(神奈川)も同県のU等々力で連勝するなど〝ホームの後押し〟を受けたチームの快進撃が目立つ。 以前から関東勢ばかりが有利になる開催形式は議論となっており「冬の選手権、関東組が勝手にホーム化するのずるいから次大会以降持ち回りで開催しろ」と、各地方での持ち回り開催で公平さを保つよう求める意見も出ている。 移動なども含めて関東勢に有利な開催が続く限り、賛否両論は避けられそうにない。
東スポWEB