中部経済界の企業トップに聞いた“懸念する「トランプ2.0」政策” 「関税」「中国の半導体」「為替」
テレビ愛知
1月20日トランプ氏がアメリカ大統領に就任します。中部経済界のトップたちはその影響をどのように捉えているのでしょうか。賀詞交歓会で話を聞きました。
―――トランプ氏の大統領就任は会社にどのような影響を与えますか 興和 三輪芳弘社長: 「関税のみならずいろんな影響が出るよね。医療から何からすべて。わかりませんからね。うまく対応するようにしていくしかない」 名古屋銀行 藤原一朗頭取: 「関税が上がるということだけをとれば、確かにマイナスかなと思うが、いろんなことが複合的に起こると思うので、むしろその変化をチャンスに変えて、お客様と一緒になって考えて、一緒に明るい未来を作っていきたい」 愛知製鋼 後藤尚英社長: 「やはり自国を保護する方向に行くんだろうというのが大きな流れですよね。日本からものを送って買っていただくチャンスはちょっと減ってしまうのではないか」 ※芳は間が離れたくさかんむり
――トランプ氏の就任にあたって会社として「対策」は考えていますか 愛知製鋼 後藤尚英社長: 「1番気をつけないといけないのは、『為替』を中心としたトランプ氏が就任したことによる数字の変化。それでも買っていただけるようなものを作る、現地で作るかしかないと思う。その2つは、今までもどんな状況になってもいいように、ウクライナの戦争が始まった頃からいろいろ準備してきたので」 日本ガイシ 小林茂社長: 「心配しているのは、半導体の摩擦がどこまでいくか。例えば中国に輸出してはいけないという規制がどんどん広がっていくと、当然、日本メーカーだけでなく、アメリカのメーカーも結構困ると思うんですね。いま3~4割は中国市場で食べている人がほとんどなので、そういうメーカーが影響を受ける」
また、各企業が今年、力を入れるプロジェクトについても話を聞きました。 中部国際空港 犬塚力社長: 「今年は(開港)20周年で代替滑走路の工事がいよいよ始まる。30周年に向けてインバウンドの誘致や受け入れ態勢の整備を含めて、 次の5年、その先に向けて新たなスタートをきる年にしたい」 注目が集まるのは名古屋鉄道が計画している“名古屋駅地区の再開発”です。今年の春にも方向性を示すとしていますが… 名古屋鉄道 高崎裕樹社長: 「再開発ビルにおいても、名古屋の都市魅力を高められる。都心のまちづくりに大きく貢献する、魅力的な名古屋の玄関口にふさわしい、名古屋を象徴する新しい名古屋文化を発信できるような施設にしたい」 ※高は「はしごだか」、崎は「たつさき」
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