日航ジャンボ機墜落事故現場 「御巣鷹の尾根」冬季閉山 群馬・上野村
乗客乗員520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故現場の上野村の「御巣鷹の尾根」に通じる登山道は14日、冬季の閉山日を迎えました。 閉山に向け14日も「御巣鷹の尾根」の管理人の黒沢完一さんと日本航空の社員らが冬支度を行い「昇魂之碑」の前に色とりどりの造花を供えました。事故から39年となった今年の登山者数は8904人で、去年より1928人増加しました。しかし、遺族の高齢化の影響もあり、コロナ前の水準には戻っていません。午後4時、黒沢さんによって尾根へ向かう登山道のゲートが閉じられました。 9月、登山道の整備に励む管理人の黒沢さんです。4月29日の開山から今年もほぼ毎日「御巣鷹の尾根」を訪れ、登山道や墓標の整備を行ってきました。高齢化する遺族らの安全を確保しようと、滑落の危険性のあった約50メートルの登山道には手すりを設置しました。 また、黒沢さんは2015年から多くの墓標が並ぶスゲノ沢で犠牲者の鎮魂の思いを込め、風車の飾り付けを行っています。少しずつ数が増え、今年は約450本。来年には犠牲者の数と同じ520本の風車の飾り付けができる見込みです。 「御巣鷹の尾根」は、来年4月29日に開山する予定です。