下北沢が“福島県浪江町”に!?「住みたい田舎」1位の町を体験するイベントが開催
先輩移住者がシモキタで語る!浪江の魅力って?
イベントの中でもディープな催しとなったのが「移住トーーク」。参加者たちは先輩移住者のリアルな声に耳を傾けた。 先輩移住者の一人は、浪江町から移住してエゴマ農業を営む大高充さん。 進学先の東京から浪江町に移住した大高さん。浪江町に移住したきっかけは、ボランティア活動を通じて感じた「人のつながり」だった。「浪江町には移住者を歓迎する空気がある。私は移住して6年目だが、すでに次の世代に農業を伝えたいという思いが強い」と語った。 「浪江町の好きなところは?」という問いには、「畑で浴びる潮風が気持ちいい」と、はにかみながら「浪江町は“風の吹く町”。一度ゼロになったからこそ、町外から移住した私でも新しい風を起こせるし、チャレンジする人には追い風が吹いている。そんな街だと思います」と力強く話した。
また、地域商社「浜のあきんど」代表の緒形亘さんは、大高さんと同じく町外からのIターン移住。現在は、浪江町外の事業社の販路拡大支援などを行っている。まさに浪江町の“ハブ”的存在。「浪江町は一から作れる町づくりができる。課題がたくさんあるからこそ、何でも挑戦できるワクワク感がある」と語った。
さらに、浪江町に寄り添った活動を続けるアイドルグループ「浪江女子発組合」のメンバー、播磨かなさんも登場。「浪江町は私の第二のふるさとです。」と話し、浪江町の人々を「親戚のような存在」と表現した。播磨さんは現在、経営学を学んでいるという話も飛び出すと、「浪江女子発組合が浪江町とコラボした商品を作りたい!私も浪江町でチャレンジしたい」と意気込みを語った。 浪江町役場の移住担当・白戸さんは、「浪江町には新しい取り組みを推進するパワフルな体制が整っている」と強調。地域の理解を得るステップがスムーズで、積極的に新しいことに挑戦できる町の風土があると話した。
「相馬盆踊り」―浪江の音楽で会場がひとつに
会場では、浪江町の伝統的な「相馬盆踊り」の披露も。下北沢の街に響き渡る太鼓の音が、訪れる人々を自然に引き寄せて、浪江町出身の民謡歌手・沢田あおいさんの唄と演奏に合わせて、訪れた人々が自然と踊り出す。通りかかりの若者や外国人も、踊りの輪に加わり、瞬く間に盛り上がりを見せた。輪の中心には、播磨さんの姿も。