東北の作刀技術伝える 各年代22振り展示 鬼の館開館30周年記念 岩手・北上
北上市立鬼の館(後藤幸生館長)の開館30周年記念企画展「奥州舞草(もくさ)刀とみちのくの名刀」は、同市和賀町岩崎の同館で開かれている。奥州文庫刀剣美術館(奥州市)などから借り受けた名刀22振りが展示され、東北地方の作刀技術の高さと鉄文化を伝えている。2月16日まで。 「舞草」は一関市の舞草地区を指すとされる。奥州藤原氏お抱えの名工で、この地域を拠点に活動していた舞草集団が鍛えた刀が舞草刀と言われている。 同館で刀をメインに展示するのは今回が初。刀長83・6センチの「古墳出土直刀」をはじめ、明るい焼き刃と刀身彫刻が特徴的な江戸時代後期の「脇差(銘)備前介宗次作」など各年代の名刀がずらりと並ぶ。 開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。観覧料は一般500円、高校生240円、小中学生170円。奥州市、金ケ崎町、北上市、西和賀町在住の小中学生は無料。月曜と今月14、15日は休館。問い合わせは同館=0197(73)8488=へ。