〈痴漢抑止活動センターが怒りの告発〉「〇〇したことありますか?」とのセクハラ電話に“ありえない郵送物”も…
今年7月、若年層を対象にした痴漢被害のオンライン調査の結果を内閣府が公表。なんと10.5%、およそ10人に一人が痴漢被害の経験があることが判明した。一部では“痴漢大国”とも言われてしまうなど、今や国際的な問題にもなっている日本の痴漢問題。そんな中、痴漢被害を防ごうとする一般社団法人がセクハラ被害を受けるという、地獄のような事件が発生した。 【画像】痴漢抑止活動センターに届いたトンデモない嫌がらせの郵送物
痴漢抑止活動センターにかかってきた嫌がらせ電話
被害を告発したのは、2015年に発足、16年1月に法人化した一般社団法人・痴漢抑止活動センター。電車内で痴漢にあっている人が被害にあわなくて済むようにと、“痴漢抑止バッジ”を配布するなどの活動をしている。 バッジのデザインは、毎年夏に開催される、学生を対象に行われている痴漢抑止バッジデザインコンテストの受賞作。現在は「第10回痴漢抑止バッジデザインコンテスト」が開催中で、11月6日(水)~17日(日)まで一般も参加できる最終審査が行われる。 バッジをつけるだけで効果があるの? とも少し思ってしまいそうだが、考案者の女子高校生はバッジをつけてからというもの、痴漢被害を全く受けなくなったという。 バッジはカバンのストラップなど、加害者の目につくところにつけておくのが効果的で、これによって大きな抑止力になるそうだ。 そんな痴漢抑止活動センターだが、10月8日に公式Xにて、嫌がらせのセクハラ電話があったことを発表した。 その内容は、痴漢抑止活動センターの番号であることを確認したうえで、猥褻な質問をぶつけてくるというもの。電話をとった担当者は、あえて向こうの言葉が聞こえていないフリをして、何度も相手に大声で言わせるなど、毅然とした態度で対応をして追い払ったという。 〈当センターに、猥褻質問に顔を赤らめて返答に困るような職員は存在していません。お互い時間のムダです〉とはっきりと言い切ったこのポストは非常に多くの称賛や励ましの声を集めることになった。 痴漢抑止活動センターにセクハラの電話をするなんて、ありえないような嫌がらせだが、同センターが被害を受けたのは実はこれが初めてじゃない。センターの代表理事・松永弥生さんが取材で、今回の件や、過去の被害についてなどを明かしてくれた。