県高校駅伝 男子は鹿児島工業が初優勝 女子は神村学園が全区間で区間賞
南日本放送
年末に京都で行われる全国高校駅伝。通称「都大路」は長距離ランナーの憧れの舞台です。その憧れの都大路を目指して、県大会が行われました。 指宿市で行われた鹿児島県高校駅伝。優勝校に都大路の出場権が与えられます。 男子の1区は最長の10キロ。中間点まで4人の集団となりますが、飛び出したのは鹿児島工業の1年生・米永選手。後続を引き離し、初優勝を狙う工業がトップにたちます。 (鹿児島工業・米永選手)「きつくて止まりたい、と思って走っていた。2区の選手に余裕をもってタスキを渡す。その使命を果たそうと脚を動かした」 工業は2区で去年優勝の鹿児島城西に逆転を許しますが、3区で9秒差まで詰めると、4区で3年生の東選手が抜き返し、再び先頭に。 (鹿児島工業・東選手)「自分の時点で30秒以上離してタスキを渡すのがプランだった。プラン以上の走りが出来た」 5区の牛原主将もリードを守ります。中継所には小学校の恩師の姿が。 (恩師・福田先生)「おめでとう、よく頑張ったね良かった。いい走りで、来て良かった」 6区は3年生の橋口選手。肝付町出身の橋口選手。子どものころから都大路はあこがれの舞台。 (母・美由紀さん)「中学校の時の高校での目標が、都大路と県下一周駅伝に出ること」 都大路に出るため親元を離れ、下宿生活を送る息子。美由紀さんは大会の度に、肝付町から応援にかけつけます。 (母・美由紀さん)「最後まで負けないよ。アンカーが楽になるから。ファイト」 橋口選手は、区間賞を獲得。 (鹿児島工業・橋口選手)「(お母さんの声は聞こえました?)ものすごく聞こえた。恩返しじゃないけど、親に3年間の成長を見せられた」 工業は最後、城西に激しく追い上げられますが…公立高校としては56年ぶりに、都大路の切符を初めて掴みました。 女子は、前年度全国優勝を果たした神村学園が1区で飛び出すと、全区間で区間賞を奪い、9年連続の優勝を果たしました。 男子の2位・鹿児島城西と3位・鹿児島実業、女子の2位・鹿児島と3位・鹿児島女子が九州大会に出場します。
また、今大会から、地区大会の最上位校にも都大路の出場権が与えられます。その南九州地区の代表を決める九州高校駅伝は、今月16日(土)、宮崎県で行われます。
南日本放送