Alienwareの新作ゲーミングヘッドホン、悪くないけど個性も弱め
持ち運びを躊躇する大きさ
Alienware Proワイヤレスゲーミングヘッドフォンの最大の魅力は、着けていることを忘れてしまう装着感の良さです。ヘッドホンの存在を忘れた上に、ANCをONにすれば、ゲームへの没入感はかなりのもの。フェイクレザー仕上げのヘッドバンド&イヤーカップなので、重さもわずか315g。 何が不満か。それは先述したポータビリティのなさ。 イヤーカップは外すことも、折りたたむこともできません。ヘッドホン自体の作りは非常に頑丈で、多少引っ張ったり叩いたりしても大丈夫そう。とはいえ、通勤通学でバックパックの中に無造作に入れておく勇気はありません。 となるとケースが必要で、折り畳めないからそこそこケースもデカくなり、結局持ち運びには向かないよねって話。ただ、Alienware自身も丈夫さを重視して作ったという話なので、そもそもモバイル性のプライオリティは低いアイテムなのでしょう。 取り外し可能なブームマイクがあり、これは左のイヤーカップの3.5mmソケットに付けます。この手のマイクはヘッドセットとしては優秀なのですが、デスクの上が片付いていない私のような人にとってはなくしそうで怖い。 つけ外しというのも、ポータビリティの低さに繋がるかもしれません。無くしたり、忘れたりさ。 実際、このブームマイクを外した際、オフィスに忘れて帰宅してしまいました。プレイするゲームによっては、マイク忘れてきたなんて命とりですよ…。マイク不要なゲームがメインの人は、最初からどこかに片づけておくのがいいでしょう。あと、マイクに関してはもう1つ。取り外そうと思ったら、ヘッドホン外さないとうまく外せないんです。 例えば、同じゲーミングヘッドホンだと、SteelSeries Arctis Nova 5は、マイクが伸縮型なので持ち運びしやすく、無くす心配もありません。ただ、頑丈なのは圧倒的にAlienware Proなので、そこは天秤にかけてどちらが自分向きかという話。 接続はBluetooth, 2.4 GHzまたはUSB-Cの有線。ANC用のボタンあり。ちなみにUSB-Cのドングルが同梱されており簡単に接続できますが、使うと自動的にAlienware Command Centerがパソコンにインストールされます。 バッテリーもちは、ANCオフで最大75時間! ANCありで35時間。家&職場でこのヘッドホンだけを(結構な時間)使っていましたが、レビュー期間の1週間で充電したのは最初の1回のみでした。公式いわく、15分の高速充電で8時間音楽視聴可能。 PC以外の対応端末は、PlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo Switch。残念ながらXboxユーザーは他をあたってください。