重機運送を行っていたヤスモト(岩手)が民事再生法の適用を申請
(株)ヤスモト(TDB企業コード:130253751、資本金500万円、岩手県大船渡市日頃市町中甲子1-1、登記面=岩手県大船渡市日頃市町大迎37-1、代表休石基修氏、従業員36名)は、12月6日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。 申請代理人は本多一成弁護士(東京都千代田区平河町2-7-5、TF法律事務所、電話03-6206-1348)ほか3名。 当社は、2006年(平成18年)8月に設立された貨物自動車運送業者。代表が長年勤めていた土工工事業者の重機運送部門を継承し、同社が所有していた一部車両の買い取りと併せて、携わっていた社員10名程度も当社に転じてスタートを切った。大型トレーラーやトラックを所有し、大手建機メーカーや建機レンタル会社などを得意先として、ピークとなる2019年5月期には年収入高約14億8200万円を計上していた。 しかし、震災復興工事の収束とともに受注も減少し、2022年5月期の年収入高は約5億4200万円にダウン。以降は、多数保有していた大型トレーラーやトラックを自動車卸売業者に売却して手元資金を確保しつつ、必要な車両については同社からリースバック形式で利用していた。こうしたなか、リース料を滞納したことから預金口座および売掛金が仮差し押さえされたことで資金がショートし、先行きの見通しが立たなくなった。 負債は約18億3500万円(うち自動車卸売業者に対し約7億円、金融機関5行に対し約9億3000万円)。 現時点でスポンサー候補は複数社あるようだが、具体的な検討段階に入っている先はまだない。 なお、今般の経緯、現在の状況、再生の方針等に関する説明会については、2023年12月8日(金)午前10時より「いわて県民情報交流センター(アイーナ)」会議室804Aにて開催予定。