ヴォーグ英国版編集長、痩せ過ぎモデルブーム再燃に懸念
【AFP=時事】ファッション誌ヴォーグ英国版のチオマ・ナディ編集長は13日、痩せ過ぎモデルが再びもてはやされる風潮に懸念を示し、背景に抗肥満薬の使用の広がりがあると指摘した。 【写真】反毛皮団体、フェンディのショー乱入 マックスマーラにも圧力 昨年10月に編集長に就任したナディ氏はBBCのインタビューで、「このところ、ガリガリに痩せているのが『はやり』だという揺り戻しがあり、トレンドのように扱われることが多いが、私たちはそういう風潮を望んでいない」と主張。 「誰もが懸念すべきであり、私も非常に懸念している。業界仲間の多くもそうだ」と付け加えた。 また、糖尿病治療剤としてよく使われ、肥満症治療剤としても効果があるオゼンピックについて言及し、「大勢のセレブが使用しているのを目にしていることと関係している」と指摘した。 1990年代から2000年代初頭にかけて、スーパーモデルのケイト・モスに代表されるような「ヘロイン・シック」と呼ばれるルックスがトレンドとなり、極端に痩せたモデルがもてはやされた。 一部のブランドはランウェイにさまざまな体型のモデルを登場させる取り組みを行っているが、ナディ氏は、サイズの多様性は今なお十分とは言えず、「特に痩せている」モデルもいると指摘。 「私たち雑誌側だけでこうした風潮は変えられないと思う。デザイナーがサンプルサイズの服を作っているからだ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News