モデル・はなさん(52)が更年期を感じない理由とは?|STORY
「40代のうちにワクワクセンサーを敏感にしてワクワクを見つけて」と語る、モデルのはなさん。心の栄養となる推し活的な趣味と、体のメンテナンスをバランスよく行うことで更年期の不調を感じずにいられると言います。
○ はなさん(52歳・モデル、タレント) 1971年12月21日、神奈川県生まれ。高校2年生の時に雑誌「mcシスター」の専属モデルとしてデビュー。その後、中国語の語学番組や情報番組の司会、コメンテーターとしても活躍。またラジオ番組「Lovely Day♡~hana金~」(FMヨコハマ・毎週金曜9~12時)のパーソナリティも長く続けている。『はなと学ぶ パンダに会いに行くための中国語』(白水社)が好評発売中。
「好き」のスイッチをたくさん持つことで更年期をソフトランディングさせられそうです
今のところ、更年期らしい症状は特に感じていません。自分の家族に聞いても更年期に不調があった人はいなくて、友達から「冷えがひどくなって大変だったよ」「ホットフラッシュ(1)は急に来る」などと聞いてはいますが、私自身が感じているのは時々気分がドッと落ち込む(2)くらい。と言っても、凹むのは熱烈応援しているジャイアンツが連敗した時だったりするので、もしかしたら気持ちの落ち込みは更年期ではなく、ジャイアンツが原因かもしれませんが(笑) 落ち込んだ時は必ず原因をつきとめます。ホルモンバランスは検査したことがないので数値的には分かりませんが、まだ本格的な症状が現れていないのか、それともこれから出てくるのか、気をつけながら健康管理していきたいと思っています。 【*1・ ホットフラッシュ】なんでもない状況で暑さに関係なく汗が出るのは更年期特有の症状のひとつ。日常生活に支障をきたすようなら婦人科を受診してホルモンの数値を検査したうえでHRT(ホルモン補充療法)を相談してみるのもおすすめです。 【*2・気分の落ち込み】閉経と同時にエストロゲンが減ってしまうことでメンタルを安定させると言われる幸せホルモン・セロトニンの分泌が低下してしまうことに。解決策としてはホルモン補充療法のほか、漢方薬の服用、アロマテラピーや、ウォーキングなどの有酸素運動が有効です。 ー はなさんは高校時代に雑誌「mcシスター」の専属モデルとしてデビュー。その後「non-no」など女性誌でも長く活躍。TV番組の司会やエッセイの執筆など幅広く活動しています。そんなはなさんは「ワクワク、どきどきの種を育てていれば不調は寄ってこないのでは」と言います。 ジャイアンツやパンダ、仏像や茶道など、好きなものがたくさんある私は、たえず自分のアンテナでキャッチしたものにワクワクしているので、50代特有の心身の不調に気づいていないだけなのかもしれませんね(笑)。 横浜の中華街育ちなのですが、実家が読売巨人軍の名選手であり元・監督である王貞治さんと親交があったことから、家族揃って大のジャイアンツファン。時間がある時はひいきの選手のユニホームを着て東京ドームで観戦し、行けない時はなるべく試合開始の18時までに帰宅しテレビで試合を楽しみます。リアタイ視聴しながら録画もしていて、勝ち試合は翌日に録画したものを再生して勝利の味を2度味わいます(笑)。 ジャイアンツ愛と同じくらい、あるいはそれ以上に“沼って”いるのがパンダのシャンシャン。そもそもパンダは大好きだったのですが、NHKの「中国語会話」への出演をきっかけに、2003年、日本パンダ保護協会のパンダ大使に任命していただいたりしたこともあって。愛がひときわ強烈になったのは、シャンシャンとの出合い。2017年6月に上野動物園で誕生した女の子パンダです。生まれて7カ月目くらいの頃に見に行くチャンスがあり、そこで彼女の天性のアイドルぶりに完全に心摑まれました。数分という短い観覧時間の間に、竹をかじりながら木登りをして、降りてきてでんぐり返し、というファンサービスのトリプルコンボ! 短い尺の間にギュッとパフォーマンスを詰め込む能力に感動したのを今でもはっきりと覚えています。それから毎週のように上野動物園に通い、見守ってきました。シャンシャンは動きも可愛いのですが、なんと言っても美人なのも愛されポイントなんです。 また、仏像も長年追いかけていて、一人で眺めているといつもテンションが上がります。上野の大佛様も推しの一体で、顔だけが現存しているという珍しい仏像。もともとは江戸時代初期に建立されたということですが、関東大震災で頭が落下するまでは6メートルほどの大仏様だったそう。震災後、頭部と胴体は再建に備えて保管されていたようですが、胴体部分は第二次世界大戦時に金属供出されました。胴体がなくなったお顔は「これ以上落ちない」という意味で受験生が祈願するようになって「合格大仏」と呼ばれているとか。そんな歴史も含めて、お顔だけの大佛様を拝む時は、いろんなことに思いを馳せながら手を合わせています。 ー心の栄養となる、推し活的なジャイアンツやパンダ、仏像の他に、継続して行っているのが体のメンテナンス。はなさんらしく、そこにも“推し”が存在しているそう。 15年ほど続けているピラティスでトレーナーとしてサポートしてくださっているのがMIWA先生。田町のスタジオから始まり、恵比寿や表参道のスタジオに移られるたびに私もついていき、今はWEG Pilates Studioに通ってパーソナルトレーニングを受けています。 そちらはマシンを使った本格的なピラティススタジオ。ピラティスは考案者のドイツ人ジョセフ・H・ピラティス氏が第一次世界大戦中にドイツ人強制収容所で、仲間達にリハビリテーションを指導したことが始まりだとか。体幹の深層筋を用い、身体の動きを向上させるトレーニング方法のひとつです。 MIWA先生いわく「楽しく笑顔で行うとさらに効果アップ」だそうで、先生はどんなにキツいエクササイズでも笑顔で励ましてくれるんです。というのもMIWA先生はディズニーシーのキャスト経験者の方。明るくポジティブなオーラとホスピタリティをお持ちなので、一緒にトレーニングしていると自然と前向きな気持ちになれて飽きることなく続けられています。 体をほぐすためにマッサージに行っても、対症療法的な、一時的な緩和にしかならないことも多いですが、ピラティスは体幹含めて体の内側から筋肉がほぐれる感じ。インナーマッスルが鍛えられれば姿勢も良くなり、疲れも和らいでいくような気がします。