緊急着陸の米軍輸送機CMV22オスプレイ奄美空港を離陸 3週間駐機、点検や部品交換終える
奄美空港(鹿児島県奄美市笠利)に緊急着陸し、約3週間駐機していた米軍輸送機CMV22オスプレイ1機は14日午後2時3分、部品の交換を終えて離陸した。九州防衛局は「米軍の運用に関わるため行き先は公表できない」と説明している。 【写真】奄美空港に駐機する米軍輸送機CMV22オスプレイ
県港湾空港課によると、同日午後0時19分、同局から「必要な整備を終え、本日離陸する」と連絡があった。不具合の詳細や交換した部品について、同局は「米側との関係を踏まえ、回答は控える」と答えた。県は同日、国に原因究明の徹底と再発防止を要請した。 CMV22は、11月21日午後4時1分に緊急着陸した。事前の空港使用届は出ていなかった。同局によると、米側は「警告灯が表示されたため予防着陸した」と説明している。所属は米カリフォルニア州のノース・アイランド海軍航空基地。12月6日には関係者2人が右側のエンジン付近を調べる様子が見られた。 米海軍航空システム司令部は6日、米軍が使用する全オスプレイの一時的な運用停止を提言。米国で予防着陸した事案を受けた措置としている。在日米海兵隊は11日、MV22オスプレイの飛行を再開した。 奄美空港には11月14日にも米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイ1機が緊急着陸し、同日離陸した。
南日本新聞 | 鹿児島