【バスケ】4連勝にBプレミア参入決定と勢いに乗る信州ブレイブウォリアーズ 渡邉飛勇&ビュフォードの新ホットラインが武器に
ビュフォードも手ごたえ チームに喝も「最終的な目標はゲームに勝つこと」
ビュフォードも徐々にチームにフィットしてきた。第1戦は29分47秒の出場で、18得点11リバウンド5アシスト。第2戦は30分32秒の出場で、19得点10リバウンド11アシストと、今季2度目のトリプルダブルをマークした。 注目すべきは、プレーの質だ。プレシーズンや福井との開幕戦ではパスや自身で得点を狙うタイミングをうかがっているシーンが多かったり、判断ミスからターンオーバーを犯してしまう場面も見られた。しかし、青森戦では時には自身で得点を狙い、ディフェンスが寄ってくれば周りを生かすアシストを出すなど、オフェンス時の判断力が格段に上昇。狩野富成やテレンス・ウッドベリー、渡邉との合わせなども多く見られ、個での打開ではなく、チームとしてオフェンスが機能しているシーンが多く見られた。 このことに関してビュフォードは「自分のリズムを見つけるのはすごく難しく、チームメイトのことをもっと知る必要がある。どのタイミングで攻めて、どのタイミングでパスをするべきか。パスをしすぎてミスに繋がることもあるが、そこは長いシーズンの中で改善できると思っている」と話す。まだ完全にチームメイトのことを理解しきれているわけではないようだが、確実に手ごたえをつかんでいるようだ。 圧倒的な実力と闘争心を持ち、常に勝利を目指して全力でプレーするビュフォード。シーズン前の会見で勝久HCはそんなビュフォードの加入について「そういう(闘争心にあふれるような)リーダーシップスタイルは『吉と出るか凶と出るか』という部分はあると思うが、我々は去年、そういう部分に欠けていたというのが1つある。タイミングとしては、むしろ(ビュフォードのように)それぐらいコンペティティブ(競争心にあふれるような)な選手はめちゃくちゃウェルカムだった。そういう闘争心を望んでいた」と話していた。 実際、チームメイトに対しても妥協を許さず、喝を入れるシーンも見られる。渡邉や狩野といった若手選手に対しては特に熱い思いをぶつけている。福井との第1戦、合わせのプレーがうまくいかなかった後に狩野の胸ぐらを掴んでいたシーンは印象的だった。 はたから見ればチームメイトとの関係性が心配になるような出来事だが、すべてはチームがよりよくしていくために必要な行動だという。ビュフォードは語る。 「そういう全てのことは、自分たちの中でお互いの関係性を積み重ねて作っていくものだと思う。その中でトヨ(狩野)はルーキーだが、自分は彼への期待度は高い。そのため、もっとよくなるように彼にアドバイスをしている。ヒュー(渡邉)に関しては、ある程度経験があるので、自分がやろうとしていること、やってほしいことをお互いが共通認識を持てるようにしている。最終的な目標はチームとしてゲームに勝つことなので、関係性を良くして、同じ考えを持ってチームで勝つことを意識している」 ビュフォードとビッグマンの合わせはオフェンスの武器にもなっている。その中でより強力なタッグになるために、チームで勝つために若手だろうが高いレベルを要求するし、しっかりとコミュニケーションを取る。 このことに対しては渡邉も「ペリンが自分に何をしてほしいのかをちゃんと伝えてきてくれるので、ペリンにとってベストなビックマンになろうとしているところです」と理解を示しており、信州の新たなホットラインは脅威となっていくだろう。