大事故からの復活目指す山本尚貴、2024年もスーパーGT、スーパーフォーミュラで参戦継続へ。「開幕戦に間に合うという前提で構えている」とHRC
12月12日、ホンダ・レーシング(HRC)の2024年国内レース参戦体制発表が行なわれ、怪我からの復活を目指す山本尚貴は引き続き、今季と同じチームでスーパーGT(GT500クラス)とスーパーフォーミュラに継続参戦することが明かされた。 【動画】佐藤琢磨&中嶋一貴、スーパーフォーミュラで鈴鹿サーキットを”まさかの”逆走?? 山本は今年9月にスポーツランドSUGOにて行なわれたスーパーGT第6戦にて、ピットインしようと進路を変更したGT300クラスの56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rと接触。ホームストレート外側にあるガードレールに激突した山本の100号車STANLEY NSX-GTは激しく宙を舞い、車両はモノコックを残してバラバラとなった。 この大事故によって山本は、「外傷性環軸椎亜脱臼」及び「中心性脊髄損傷」と診断された。つまり、首の骨や神経にダメージを負ってしまった形だ。今季残りレースの欠場を発表した山本は療養とリハビリに専念していたが、11月18日に退院したことをSNSで発表した。 その後、12月3日のホンダ・レーシング・サンクスデー2023に急遽参加し、ファンの前で元気な姿を見せた山本。また、さらにその数日後に行なわれたスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテストでも、NAKAJIMA RACINGのピットにいる姿が目撃されていた。 そして今回、スーパーGTではSTANLEY TEAM KUNIMITSUから、スーパーフォーミュラではPONOS NAKAJIMA RACINGから継続参戦することが発表された山本。HRCの渡辺康治社長は発表に際し、「レース中の怪我から回復中の山本尚貴選手については、来シーズンもスーパーフォーミュラ、スーパーGTに参戦するということで、来季も活躍に期待しています。そして怪我からの1日でも早い復活を願っています」とコメントした。 今回両カテゴリーで山本の名前が発表されたということは、3月上旬のスーパーフォーミュラ開幕戦、そして4月中旬のスーパーGT開幕戦に山本が間に合いそうな状況だということなのか? そう尋ねると、渡辺社長は次のように述べた。 「山本尚貴選手については、ホンダ・レーシング・サンクスデーの際に少し時間をとって話をしました」 「今のところは術後の経過も非常に順調とのことで、彼としても本格的にリハビリに入り、開幕に間に合わせられると力強く言ってくれました。基本的には開幕戦に間に合うという前提で構えておりますので、今のところはご安心いただければと思います」 多くのファンや関係者から“復活”を待望されている山本。当然、怪我をした箇所がデリケートな部位であるため無理は禁物と言えるが、現状は非常に順調な回復を見せているようだ。
戎井健一郎
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