「伸びしろはすごくあると思った」巨人・長谷川元スカウト部長も戸郷翔征のノーノー祝福
◆JERA セ・リーグ 阪神0―1巨人(24日・甲子園) 18年ドラフトで戸郷を6位指名した当時の巨人スカウト部長で現東海大の長谷川国利監督(61)がノーヒットノーランに「やりましたね。おめでとう!」と祝福した。 宮崎・聖心ウルスラ学園の戸郷指名はドラフト直前に決まった。 「担当の武田スカウトの強い推薦があった。原監督に話をして、下位で残っていたらぜひ、指名させてくださいという話をした」 高校時代の戸郷は甲子園出場経験こそあったが、同い年の大阪桐蔭・根尾(現中日)らが大注目を浴びる一方で無名な投手だった。 「投げ方はアーム投法みたいな感じで、球種も直球とスライダー、カットボールくらいで少なかった。ただ、打者に向かっていく強気の姿勢、マウンドでの目力(めぢから)がすごかったという話を武田スカウトがしていた。一番近くで熱心に見ていた彼が、よく見ていたと思いますよ」 ドラフト指名後のあいさつで戸郷と対面した時の様子が長谷川さんは今でも忘れられないという。 「話し方がすごくしっかりしているなという印象でした。あの時は体がすごく細かったけど、伸びしろはすごくあると思いました」 下位指名から若きエースに成長したのは本人の努力のたまものだが、金の卵を発掘したスカウト陣の力も大きかった。
報知新聞社