IAEA理事会 イラン非難決議案を採択 イランは強く反発
IAEA=国際原子力機関の理事会は、イランに対し核開発に関する調査への協力が不十分だとして非難決議案を採択しました。イランは強く反発しています。 イランの核開発をめぐっては20日、IAEAの理事会でイギリス、フランス、ドイツなどが核開発に関する調査について、イラン側の協力が不十分だとして非難決議案を提出していました。 イラン側は、高濃縮ウランを増やさないようにすると提案し、決議案の採択を見送るよう求めていましたが、IAEA理事会は21日、ロシアや中国が反対するなか、賛成多数で決議案を採択しました。 未申告のイランの施設でウランが見つかったことなど、核開発に関するIAEAの調査に対してイランが信頼できる説明をしていないことなどを非難し、早急に協力するよう求めています。 また、IAEAに対してイランの核開発の現状に関する包括的な報告書を来年春までにまとめるよう要請しました。 イランのメディアによりますと、イラン政府は決議案の採択に強く反発し、ウランを濃縮する最新型の機器を導入すると発表しており、国際社会の懸念が高まっています。