【速報】袴田巌さんの姉と弁護団が会見 再審無罪判決に検察が控訴断念で
袴田さんの弁護団は、検察から控訴を断念する意向について報告を受け、8日午後6時半ごろから静岡市で会見を開いています。 58年前、旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審=やり直しの裁判で、9月26日、静岡地裁は捜査機関による証拠のねつ造を認定し、無罪判決を言い渡しました。 冒頭、袴田巌さんの姉ひで子さん(91)は「裁判が終わる、これで完全に終わるということでうれしく思う。58年の苦労がすっとんじゃった。喜びしかない」と笑顔で無罪確定への喜びを語りました。 袴田さんの再審で主任弁護人を務めた小川秀世弁護士は、「控訴しないと決まって喜びをかみしめている状況」と話しました。 一方で、静岡地裁判決で「証拠のねつ造」が認定されたことに対し、検事総長が「大きな不満」などと述べたことについて「なぜねつ造と言われたのかを調査する姿勢を見せていない」と批判しました。