斜面では地球に対して垂直に構える 「左足上がりからのショット」をレッスン
【48歳サラリーマン ゴルフ再開物語】名言集その(13) 僕は10年ぶりにゴルフを再開したサラリーマン。100を切れなくなったことで坂本コーチのレッスンを受け始めた。今回のテーマは左足上がりからのショット。左に曲がりやすいライだ。 「右足に体重がかかりやすく、ダウンスイングで体重を左足に移しづらい状況ですよね。それによってインパクトのタイミングにズレが生じやすくなります。また、腕は振りやすいライですから、フェースターンが強まります。この2点を踏まえてセットアップしましょう」 坂本コーチは斜面打席に立ち、クラブを体の正面に吊すように持ちながら=写真=話し続けた。 斜面に対して垂直に構えるというセオリーもあるが、「それだと右足体重が強くなり過ぎます。この吊したクラブのように地球に対して垂直に構えます。そして、左足を一足分ほど後方へ引いて左足にも体重のかかるアドレスを取るのです。一足分は目安なので傾斜によってアジャストしてください」 早い話がアウトサイドインのスライス軌道ということ? 不思議そうな顔した僕を見て、坂本コーチは続けた。 「ライの状況はフックで、セットアップはスライスが出やすくすることでストレートボールを打ちやすくするのが秘訣なんですよ。素振りでバランスを保てるトップを確認し、クラブヘッドをアドレス位置に戻すことに徹してください。コンパクトな低いフィニッシュに抑えてこそ、ジャストミートできます。飛距離は落ちますが、クラブ選択である程度カバーできます。斜面からは一種のトラブルだと割り切ることが大切です」 (つづく) レッスン担当プロ=坂本博之 1970年東京都出身。二輪国際A級プロレーサーとして活躍後、ゴルフに転向して2017年にPGAティーチングプロA級取得。独自器具での練習方法で、第12回PGAティーチングアワード最優秀賞。レーサー経験を生かしたユニークなレッスンが注目を集めている。スウィングデザイン#19所属