早大が10トライで流通経大に快勝 守備でもプライド見せ68-7/関東大学春季大会
関東大学ラグビー春季大会(12日、早大68-7流通経大、流通経大第1グラウンド)最上位のA組で、今季初公式戦を迎えた早大が10トライを奪い快勝発進した。今月末の日本代表候補合宿(長野・菅平)に招集されているHO佐藤健次主将が3トライ、U-20日本代表候補のFB矢崎由高が2トライと躍動した。 守っても、流通経大に許した1トライは後半、敵陣でのラインアタックのミスボールを拾われて走られたもの。大きく抜かれても戻ってタックルに入る意思が徹底され、流通経大の大型選手に対しても厳しいディフェンスで後退させる場面も目立つなど、相手の意図的な攻撃はほぼ封じた。前週は慶大との招待試合に52-27で勝っているが、大田尾竜彦監督は「それよりずいぶんレベルアップした。厳しいプレーをたくさんしてくれた。ディフェンスはプライドの見せ場。よかったかなと思うが、もっと隙のないチームをつくらないといけない」と一定の評価を与えた。佐藤主将は「試合のテーマは『精度』。ちょっとしたミスはあったが、ディフェンスもいい規律、いい強度で前に出ることができた。最後にLO栗田が80メートル走ってトライを決めたが、(今季の優勝候補と目される)帝京大、明大、天理大、京産大を相手にすると考えたとき、そこで何人の選手が上がってこれるか、ミスを拾われてトライされた場面でも何人が帰ってトライセーブできるか。ちょっとした意識の差だと思うが、そこを高めていかないと」と手応えと今後の課題を口にした。