北海対東海大札幌　優勝し歓喜する東海大札幌ナイン（撮影・黒川智章）

＜秋季高校野球北海道大会：東海大札幌2－0北海＞◇24日◇決勝◇大和ハウスプレミストドーム 　東海大札幌が昨年覇者の北海を下し、14年以来10年ぶり6度目の秋全道優勝を果たし、来春のセンバツ出場を確実にした。 　4回1死二塁、4番・太田勝馬内野手（2年）が左翼ポール直撃の2ランを放ち先制。「初球から思い切って振った結果がホームランにつながった」と笑顔。5番・太田勝心（まさむね）外野手（2年）は双子の兄。「ここまで一緒に勝心とやってきた。2人で甲子園という夢がかないそうでうれしい」と喜んだ。 　投手陣は背番号7の左腕、矢吹太寛投手が5回まで無失点、6回から登板した背番号1の右腕、高橋英汰投手（ともに2年）も失点せず、9回再び矢吹がマウンドに立ち、完封リレーで勝ち切った。胴上げ投手となった矢吹は「試合前から（遠藤監督から）『最後はお前で行くぞ』と言われていた。信じてくれているからには、自分の投球をしようと思った」と躍動した。 　昨年決勝と同じカード。延長10回タイブレークの末に敗れ、準優勝だった雪辱を果たした。今年8月から遠藤愛義監督（40）が就任。指揮官として初挑戦のシーズンで、いきなり北海道の頂点に立った。 　前回優勝したのは東海大四時代の14年。16年から現校名に変更後、春夏秋通じて初優勝となった。