勝負の残り50試合 1年前を教訓に 首位・広島カープ “数字” から「去年の誤算」と「ことしのカギ」を探る
去年(2023年) “残り50試合” の成績 広島カープ 22勝25敗3分 勝率.468 逆にほかの球団がどうだったかというと、阪神が残り50試合で貯金17と突っ走りまして、10ゲーム差をつけられました。 1 阪神 33勝 16敗 1分 +17 2 DeNA 27勝 22敗 1分 +5 3 巨人 24勝 25敗 3分 -1 4 広島 22勝 25敗 3分 -3 5 中日 21勝 26敗 3分 -5 6 ヤクルト 18勝 31敗 1分 -13 なんでこんなに差がついたのか―。もちろん、阪神は強かったんですが、カープにも誤算がありました。まず 新井貴浩 監督がよく言われるのが、「主力野手の離脱」なんです。 去年(2023年) “残り50試合” の誤算 (1) 主力選手の離脱 西川龍馬・秋山翔吾・菊池涼介・ 上本崇司・野間峻祥 終盤、これだけ主力選手がいなくなった。打順も1番バッター、4番バッターはなかなか固定できずに、残り50試合は1番バッターに7人、4番バッターに6人の選手を使いました。 ただ、ことしはここまで頼りになる1番と4番がいます。ベテランの 秋山翔吾 選手と 小園海斗 選手、この2人がしっかり出続けることによって残り50試合、いい戦いができると思います。 あと、もう一つ、去年の誤算は防御率。93試合消化時点ではセ・リーグ2位の2点台だったのが、残り50試合でセ・リーグ5位の3点台後半になってしまいました。先発4本柱もそれぞれ貯金を作れなかった、残り50試合だったんです。 去年(2023年) “残り50試合” の誤算 (2) 防御率の悪化 93試合まで 2.97(セ・2位) ⇒ 残り50試合 3.62(セ・5位) 先発4本柱の防御率 去年 九里亜蓮 床田寛樹 大瀬良大地 森下暢仁 2.71 2.85 4.74 4.99 (2勝4敗)(2勝5敗)(2勝3敗)(3勝4敗) ことし 3.16 1.68 0.85 1.63