朝ドラ「エール」窪田正孝、二階堂ふみの子役にも注目
窪田正孝主演のNHK連続テレビ小説「エール」が30日午前8時からスタートする。これまでは月曜~土曜の週6話放送された朝ドラだが、今作より月曜~金曜の週5話で、土曜は1週間を振り返って解説する内容となる。男性主人公の朝ドラは2014年度後期の「マッサン」以来約6年ぶりだが、ヒロインには二階堂ふみを迎えた。なお裕一の子ども時代は石田星空(いしだ・せら)、音の子ども時代は清水香帆が演じる。石田は大河ドラマ「真田丸」をはじめ、窪田とも連ドラで共演するなど演技経験があり、清水は今作が女優デビューとなる。果たしてどんなドラマとなるのか。
性格異なる夫婦のコントラストも見もの
窪田演じる作曲家・古山裕一は、全国高校野球の大会歌「栄冠は君に輝く」をはじめ数多くの応援歌・行進曲の作曲を手がけた古関裕而(こせき・ゆうじ)氏がモデル。二階堂は裕一の妻となる関内音を演じる。音のモデルは、古関氏の妻で声楽家としても知られた古関金子さんで、激動の昭和を舞台に2人が音楽とともに苦楽を生き抜く姿を描いた物語になる。 意志は強いがちょっと情けない夫として描かれる裕一と、これでもかというくらい前向きな妻の音。ともに音楽に生きながらも性格の異なる夫婦のコントラストも面白い見どころとなりそうだ。裕一が育ったのは音楽とは無縁の、しかも経営に行き詰まった老舗呉服店で、裕一の夢を応援する父親の三郎役は唐沢寿明。一方、「あなたには無理」と現実的な母親のまさ役を演じるのは菊池桃子。家族の問題もあり作曲家への道は前途多難なのにもかかわらず、裕一は突然、結婚してしまう。妻の音は結婚に際し、「結婚しても歌手になる道はあきらめない。それでもいい?」と気持ちを確かめるほど自身の夢を大事にするとともに、一点の曇りもなく裕一の才能も信じきっている。
二階堂子役の清水 福原遥や浜辺美波を輩出したキラモ
第1週「初めてのエール」では、第1話で冒頭となる導入部が終わると、第2話からは大正時代の福島を舞台に裕一の子ども時代が描かれる。序盤で視聴者の気持ちをどのように引き込んでいくか、お手並み拝見だ。 裕一の子ども時代を演じる石田星空は現在10歳。2016年の大河ドラマ「真田丸」では中川大志が演じた豊臣秀頼の少年期を演じた。窪田とも昨年の民放の連ドラ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(フジテレビ系)の第2話で共演した。ほかにも舞台、映画、ドラマと演技経験があり、これからの成長が期待されている子役だ。 音の子ども時代を演じる清水香帆は現在11歳、今作が女優デビューだが、2018年に女子小学生の間で人気のあるキャラクター&ファッション誌「キラピチ」(学研プラス)のモデルとして芸能界デビューを飾っている。同誌は女子中学生向けファッション誌「ピチレモン」(2015年休刊)の妹雑誌で、専属モデルは“キラモ”と呼ばれ、福原遥や浜辺美波らを輩出している。 ほかにも裕一の幼なじみの村野鉄男(中村蒼)の子ども時代を演じる込江大牙、佐藤久志(山崎育三郎)の子ども時代を演じる山口太幹らとあわせ、子役たちが果たしてどんな演技を見せてくれるか注目したい。 なお、主題歌はボーカルグループ「GReeeeN」の書き下ろし曲「星影のエール」で、語り(ナレーション)は人気アニメ「遊☆戯☆王」の海馬瀬人役などで知られる声優の津田健次郎がつとめる。 (文・志和浩司)