〔NY外為〕円、156円台半ば(20日朝)
【ニューヨーク時事】週末20日午前のニューヨーク外国為替市場では、日本政府・日銀による為替介入への警戒感から円が買い戻された海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=156円台半ばに上伸している。午前9時現在は156円40~50銭と、前日午後5時(157円38~48銭)比98銭の円高・ドル安。 前日の急速な円安進行について、日本の財務省高官から行き過ぎた動きをけん制する発言が出たことを受け、海外市場では円を買い戻す動きが台頭。米つなぎ予算延長法案を巡る調整が難航し、翌21日に政府機関が一部閉鎖に追い込まれる可能性が高まっていることもドル売りを促した。 一方、米商務省が朝方発表した11月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前月比0.1%上昇、前年同月比では2.4%上昇。ともに市場予想を0.1%ポイント下回り、円高・ドル安がさらに幾分進んだ。しかし、インフレはなお根強いとの見方に加え、今週の日米両国の金融政策決定を踏まえ、両国の金利差は当面縮まらないとの観測が円の上値を抑えている。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0400~0410ドル(前日午後5時は1.0359~0369ドル)、対円では同162円80~90銭(同163円10~20銭)と、30銭の円高・ユーロ安。