埼玉医大国際医療センター小児心臓移植手術に成功/埼玉県
去年8月、11歳未満の子どもの心臓移植手術ができる施設として認定された日高市の埼玉医科大学国際医療センターは、ことし5月に初めて実施した11歳未満の子どもの心臓移植手術が成功し、術後の経過も順調であることを発表しました。 埼玉医科大学国際医療センターは去年8月、国内7か所目となる11歳未満の子どもの心臓移植ができる施設に認定されました。 ことし5月17日に初の小児心臓移植手術が実施され、8日後の25日に2例目が行われました。 2人はすでに退院し半年が経ちましたが、術後の経過は順調ということです。 一方、センターでは現在4人の子どもたちが心臓の移植手術を待っています。 川口市の三浦鼓太朗くん9歳は、生まれつき心臓に疾患があるため、心臓の移植を希望しおよそ3年半ドナーを待ち続けています。 三浦くんは、補助用の人工心臓を装着し入院生活を送っていますが、体への負担はとても大きいということです。 帆足孝也教授は「心臓の提供があってこそ成り立つ医療。その数がどんどん増えることを決して望んでいるわけではないが、届けたいと思う命がもし現れた場合は、確実に橋渡しして、いい形で共存してもらえるよう最善の医療を尽くしたい」と話しています。
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