グーグル、珍回答が話題になった「AIによる概要」を改善
Googleは、AIで検索結果の要約を生成する「AI Overview(AIによる概要)」機能が奇妙な回答を生成したと指摘されたことを受け、改善を加えたと発表した。一部のユーザーは、この機能がピザに接着剤を加えるよう勧めたり、1日に何個の岩を食べるべきか指示したり、Barack Obama元大統領に関する陰謀論を発したりしたとソーシャルメディアに投稿していた。 同社は、AI Overviewの全体的な正確性について説明する一方で、「いくつかの奇妙で不正確な、あるいは役に立たないAI Overviewが確かに表示された」ことを認めた。 Googleの検索責任者であるLiz Reid氏は、この問題に対して12以上の変更をシステムに加えたと述べた。「検索に改良を加えるときはいつもそうだが、単純にクエリをひとつずつ『修正』するのではなく、これまでにない新しいクエリも含め、幅広いクエリに有効なアップデートに取り組んでいる」(同氏) AI Overviewは、Googleが5月中旬の「Google I/O」で米国における一般提供を発表する前に、数カ月間テストされていた。 Googleは今回、AI Overviewに加えた改善の例として、以下を挙げた。 AI Overviewを表示すべきではない無意味なクエリを検出する仕組みを改善し、風刺やユーモアのコンテンツを含めることを制限した。 「誤解を招くようなアドバイスを提供する可能性のある回答」において、ユーザーが作成したコンテンツの使用を制限した。 「AI Overviewが役に立たないと判明した」クエリに対するAI Overviewの制限を強化した。 ニュースと健康関連のトピックについては以前から強い制限を設けているが、今回、健康関連のトピックについてさらなる改良を加えた。 Reid氏は、「人々はGoogle検索が正確な情報を提供するものとして信頼していることは承知している」と述べ、「われわれはユーザーと同じように高い基準を持っているため、フィードバックを期待し、感謝し、真剣に受け止めている」とした。 この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。