おやつは道ばたの花の蜜、60代はまだ若手…東京と比べて光るふるさとの良さ 九州のすみっこの町の若手職員が冊子で魅力をPR 全国コンで大賞受賞
南大隅町の若手職員が作り、本土最南端の町と東京の暮らしや風景を比較した冊子「まんなかと、すみっこと。」が、全国の自治体などでつくる地域活性化センター(東京)の「地域プロモーション大賞」のパンフレット部門で、74点の中から大賞に選ばれた。 【写真】冊子「まんなかと、すみっこと。」
冊子はA5判で51ページ。「おやつは道ばたの花の蜜」「60代は若手」など、町の魅力をユニークに紹介。写真や文、デザインが、すべて職員の手作りであることが評価された。 左面に東京、右面に南大隅の町の姿や暮らしを掲載。無人販売については、スマートフォンだけで買い物ができる東京と、農家野菜や果物を売る農家の無人市がある南大隅を比較。東京では自転車で配達するフードデリバリーがあるが、南大隅ではおばあちゃんからのおすそ分けがあることも紹介している。 中心になって冊子を作った町民保健課の女性職員(29)は「不便さや地理的に不利な部分など、町の等身大の姿を見てもらいたいと思っていた。大変光栄な賞を受け、うれしい」と語った。 冊子は町役場で手に入るほか、ホームページでも公開する。町企画観光課=0994(24)3113。動画部門では、喜界町の「優しさも、おすそ分け」が、応募104点の中から大賞に選ばれた。
南日本新聞 | 鹿児島