出勤時にコンビニで「108円」の水を買っていたら、同僚に「もったない」と言われた! 水筒は重いしかさばるので、買うほうが“ラク”なのですが、本当にもったいないですか…?
ウォーターサーバーや給茶機がない職場の場合、勤務中の水分補給としてコンビニなどで飲み物を入手することがあるでしょう。中でも水は、ジュースやコーヒーなどほかの飲み物に比べて安価なため、購入する人も少なくないのではないでしょうか。 しかし、毎日水筒を持参する人からは、コンビニで水を購入するのはもったいないと思われているかもしれません。 そこで本記事では、毎日水を購入する場合と水筒を持参する場合のコストの違いについて解説します。その上で、コストと利便性どちらを優先するのか、それぞれのいい面を取り入れて無理なく、バランスよく節約するにはどうすればいいのかのヒントを提案します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
1本108円の水を毎日購入した場合のコストは年間2万8512円
まず、出勤時に毎日108円の水をコンビニで購入する場合のコストを算出します。出勤日は毎週月曜日から金曜日の平日で、毎月22日と仮定します。この場合のコストは以下となり、年間で3万円近くなることが分かります。 108円×22日=2376円/月 年間では2376円×12ヶ月=2万8512円/年
水筒を持参した場合のコストは年間約25円
次に毎日水筒を持参する場合の水道代を計算します。水筒の容量は500ミリリットル(0.5リットル)とし、水道料金は東京23区の料金をもとに1000リットル(1立方メートル)あたり189円とします(呼び径は単身世帯向け賃貸に多い13ミリメートルで計算)。 この場合、水筒に水を入れて持参する場合の1日のコスト(水道代)は以下になります。 0.5リットル×0.189円=0.0945円 これを毎月22日、1年間続けた場合のコストは以下のように、年間約25円になります。 0.0945円×22日=2.079円 2.079円×12ヶ月=24.948円
コストだけで考えると水筒を持参するほうが圧倒的に経済的
毎日コンビニで108円の水を購入した場合のコストが年間約2万8000円なのに対して、水道水を毎日水筒を持参した場合のコストは約25円。仮に水筒の購入金額が3000円だとしても、水筒を持参するほうが圧倒的に経済的です。 とはいえ水筒を持参する場合、荷物がかさばる、鞄が重くなる、洗う手間が増えるなど、コスト面以外で負担を感じることもありますよね。 そこで少しでも快適に水筒を持参するためにどのような工夫ができそうか、考えてみました。 ■軽量でコンパクトな水筒を選ぶ 最近では、容量が300ミリリットル程度の軽量な水筒も販売されています。500ミリリットルの水筒に比べると重さを感じにくく持ち歩け、かさばりにくいので、通勤時の負担が少なくすみます。 ■週に何日かは水筒を持参する 例えば荷物が少ない日など、負担を感じない程度に水筒を持参する日を設けるのも1つのアイデアです。まずは週に2日などミニマムに始めて、慣れてきたら水筒を持参する日数を増やすのもおすすめです。
コスト面を理解したうえで「あえて」利便性を優先する選択も
コスト面を見れば水筒を持参するほうがいいのは明白ですが、普段から荷物が多い人や営業などで移動が多い人などは、水筒を持参する場合のコスト的なメリットよりも、都度購入する利便性に魅力を感じる人もいるでしょう。 ただ、特に考えずに毎朝水を購入するのと、水筒を持参する場合とのコストの違いを知ったうえで「あえて」購入するのとでは、意識に差が出るのではないでしょうか。コストと利便性のバランスを意識しつつ、自分にとって無理のない選択ができるといいですね。 出典 東京都水道局水道料金・下水道料金早見表【2か月用】(23区) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部