同性愛迫害で難民認定判決 大阪地裁、北アフリカ男性
北アフリカの出身国で同性愛者だとして迫害され来日した30代男性が、日本政府の難民不認定処分は不当として取り消しなどを求めた訴訟で、大阪地裁は4日、請求を認め国に難民認定するよう命じる判決を言い渡した。徳地淳裁判長は「帰国した場合、家族から危害を受ける現実的な恐れがあり、出身国の保護も受けられない」とし、処分は違法と判断した。 判決によると、男性はイスラム教の国出身。法律で同性との交際が禁止されており、逮捕者も出ている。男性は同性との交際を知った家族によって監禁されたり、車でひかれそうになったりして身の危険を感じて2019年12月に来日した。