福岡の有名シェフらに宇佐市の食材アピール 農場など巡るバスツアー初企画
福岡・博多などにある人気飲食店7店の有名シェフら18人が、大分県宇佐市を代表する産物の農場や養殖場などを巡るバスツアーが8月下旬、同市で開催された。三和酒類(同市)が宇佐の食材を知って活用してもらおう―と初めて企画。自慢の味を精力的にアピールした。 ドジョウ養殖の宇佐養魚(院内町月俣)や安心院すっぽんセンター(安心院町下毛)では、施設を回りながら生産者から養殖の方法やこだわりなどの話を聞き、「生きた状態で出荷できるか」「お勧めの調理法は」といった質問を寄せた。 安心院葡萄酒(ぶどうしゅ)工房(安心院町下毛)では、ワインの原料となるブドウ畑を見学。収穫期を迎えたブドウを味見し、どんなワインに仕込まれるかなどの説明を受けた。 同施設内のレストランを利用し、市内の料理店「辰巳」の今永勝紀代表がスッポンとドジョウのさばき方を実演。包丁の入れ方や調理のこつなどを解説し、参加者もアドバイスを受けながら調理を体験した。 その後、さばいたスッポンやドジョウを使ったメニュー、味一ねぎとハモのしゃぶしゃぶなどを試食。ソムリエが選んだ料理に合うワインや日本酒も提供され、参加者は宇佐が誇る食材の魅力を存分に味わった。 イタリア料理の名店「FUCHIGAMI」(福岡市)のシェフ渕上誠剛さん(48)は「実際に現地を見て生産者の話を聞くことで、料理を提供する際に伝えられる内容にも深みが増す。宇佐の食材をぜひ使ってみたい」と話した。