ペレス、”捨てバイザー”がフロアに詰まり空力性能低下。それでもフェラーリは速すぎた?
レッドブルのセルジオ・ペレスはF1オーストラリアGPで苦戦したが、捨てバイザーによりマシンの空力性能が下がっていたようだ。 【動画】レース最終盤にドラマ! 6位争いのラッセルが大クラッシュ|F1オーストラリアGP 6番グリッドからスタートしたペレスは、スタートでジョージ・ラッセル(メルセデス)に抜かれたこともあって、なかなかポジションを上げていけず、最終的に5位でフィニッシュした。 ペレスはマシンのバランスがおかしいと訴えていたが、レース後にティアオフ(捨てバイザー)がマシンのフロアに詰まっていたことが明らかとなった。 「我々は最初のスティントを長く走った」と、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は語った。 「彼がハードタイヤを履いたときのペースは力強く、フェルナンド(アロンソ/アストンマーティン)に迫っていったし、上位陣のペースに匹敵するものだった」 「そして文字通りフェルナンドを追い越した時、彼はフロアの下にティアオフをピックアップしてしまった。そしてそれがそのエリアに留まり、負荷が著しく低下していた」 「だからそれ以降、マシンは本来の機能を発揮できなかった。それでタイヤのデグラデーションが目立ち始めた。第2スティントの終盤に再びデグラデーションが発生したが、我々のクルマには珍しいことだ」 「(ダウンフォースの損失は)相当な量だった。いかに繊細であるかを物語っている」 ペレスは予選で他車を妨害したとして3グリッド降格のペナルティを受けたが、もしそれがなければフェラーリ勢に挑めたかと尋ねられたホーナーは、おそらくそれでもフェラーリが優位に立っていたと答えている。 「難しいね。フロアの問題が起きた時、彼が妥協を強いられていたのは確かだ。だが彼らは今回、ちょっと速すぎたかもしれない。分からないけどね」 ペレスは、シンプルにアルバート・パーク・サーキットがレッドブルのマシンに合っていなかったと示唆した。 「おそらく路面が関係しているんだと思う」 「ラスベガスのことを思い返すと、僕たちは昨年すでに苦戦していた。だから、何かあると思うんだ。何が問題なのかを理解するためにハードワークをしなければならない」 「今回はチームとしてのペースが足りなかった」
Adam Cooper
【関連記事】
- ■F1分析|まるでフェルスタッペンのよう……圧勝サインツJr.の完璧なレースペース。一方で心配すぎるペレス|F1オーストラリアGP決勝
- ■レッドブル重鎮マルコ博士、角田裕毅7位を賞賛「リカルドがレッドブルに乗るには、ユウキを倒さなければいけない……簡単じゃないよ」
- ■F1分析|角田裕毅の7位入賞、しかしひとつでも間違えていたら入賞を逃していた可能性……鍵となったのはアルボンとヒュルケンベルグ
- ■アロンソ、ペナルティに不満止まらず「フェアなレースだったのに……アレもモータースポーツの技術の一部」
- ■レッドブルのペレス、失意の5位「金曜日から、ロングランに苦労していた」 フロアのダメージも悪影響……フェラーリやマクラーレンに敵わず