「それで、いつ帰ってくるんだ?」突然、父の誘い 総合電機メーカーから、製薬会社「あすか製薬」に転身した5代目
◆父が環境を整えてくれた
――あすか製薬に入社されて、どのようにキャリアを積んだのでしょうか? まったくの異業種・異職種の世界ですから、ゼロからのスタートでした。 それでも、父は幅広い人脈を生かしてさまざまな人を私に紹介し、仕事がしやすい環境を作ってくれました。 具体的な指示はなくても、とても大きかったです。 すんなり馴染めた「父がつくった環境」 ――そして、2021年にあすか製薬の社長に就任されたのですね。 入社後に事業開発部門を経て、研究所で企画を担当しました。 その後、研究所と事業開発を管轄する取締役となり、2021年にあすか製薬の代表取締役社長になりました。 代表に就任して思うのが、あすか製薬の社員一人ひとりは、薬を扱う生命関連企業としてしっかりした責任感を持っており、人や仕事への誠実さにつながっているように思います。 ――会社の雰囲気はどうでしたか? 会社の雰囲気も非常に良かったですね。 私が入って話をしていくうちに、会社の皆さんがすんなりと私を受け入れてくれました。 父が作った環境のおかげだと思っています。
■プロフィール
あすか製薬株式会社 1920年、山口八十八氏が帝国社臓器薬研究所を横浜市に創立。産婦人科領域や甲状腺領域におけるホルモン製剤のリーディングカンパニーとして、多くの患者さんを支えている。2021年、持ち株会社体制に移行しあすか製薬ホールディングス株式会社を設立、5代目の山口惣大氏があすか製薬株式会社の代表取締役社長に就任。2023年度に、産婦人科領域での国内売上No.1を達成した。