ギフトで人気・さつま揚げの製造は1日1トン! お歳暮シーズンで大忙しの工場に潜入取材 鹿児島
鹿児島テレビ
2024年、1年の感謝の気持ちを込めて送るお歳暮。 その製造を担う現場は今まさに繁忙期を迎えています。 県内各地で特産品ギフトを手がける、大忙し真っただ中の企業を取材しました。 大正元年創業。 鹿児島が誇る伝統食品、さつま揚げの老舗、有村屋です。 繁忙期に追われる工場を特別に取材させてもらいました。 記者 「いい匂いがする!」 通常は1日300キロから500キロのさつま揚げとかまぼこを製造しているというこの工場ですが、11月下旬から12月にかけてのこの時期に作る量は、なんと1日1トン! 工場職員 「2倍~3倍くらい。通常の。いつもだと午前中で稼働は終わらせて、あとは手作りをするが、ほぼ止めないで15時ぐらいまでは機械をまわしている」 魚のすり身に様々な具材が練り込まれ、色んな味を楽しめるのがさつま揚げの魅力。 こちらの会社では全てを機械に頼るのではなく、具材・生地によって異なる練り方や、油の温度は人の手で管理しています。 黒っぽい色をした、いわしのすり身を練り合わせたり、こちらではプレーンタイプの棒天を型抜き中。 さらに先ほどまで使っていた機械を動かして… なんと、1つ1つ手作業で形を整えていきます。 5日は2つの大型フライヤーを使いながら、様々な種類の製造に対応していました。 温度の違う油で何度も揚げられ、普段見慣れた色となったさつま揚げ。 次の工程は…!? 工場職員 「お土産を詰める場所。出荷をする商品の形を整える」 さつま揚げは詰め合わせの種類も様々なので、こちらも全て手作業で箱詰めを行っています。 真空パックのギフトは、賞味期限が30日という日持ちの良さから最近人気なんだそう。 包装は1個14秒。つい見とれてしまう速さです。 包装担当の職員 「繁忙期は1000個以上…? 700~800個はしてると思う」 昨今のお歳暮離れの影響もあるということですが、鹿児島の特産品を全国の人たちに楽しんでほしいと有村屋では忙しい年末の時間が流れていました。 有村屋・有村興一社長 「やっぱり本物のさつま揚げを作って評価してもらえる。継続してお客さんがついてくれるようなやり方をしている」 お歳暮の繁忙期は12月中旬までの見込みですが、12月末からはまた正月に向けての繁忙期が訪れるということです。
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