ウイリアムズF1、バーレーンでFW46のシェイクダウン実施。実車はレッドブルRB19系デザインに!
ウイリアムズは2月初めにアメリカ・ニューヨークで2024年のシーズンローンチを行なったが、そこでお披露目されたのは2024年マシンFW46のカラーリングのみ。実際にコース上に投入される実車は公開されなかった。 【動画】ウイリアムズFW46がサーキットを走った! シェイクダウン実施で実車が公開される そしてプレシーズンテスト初日の前日となる2月20日(火)、ウイリアムズはバーレーン・インターナショナル・サーキットでシェイクダウンを実施。FW46が初めてサーキットを走った。 イギリスに拠点を置くF1チームの多くは同国のシルバーストンでシェイクダウンを実施することが多い。しかしウイリアムズは天候が不安定な2月のイギリスを避け、中東バーレーンを初走行の地に選んだ。 ウイリアムズはソーシャルメディアにFW46がガレージを離れてコースへ向かう動画を投稿。F1参戦2年目を迎えるローガン・サージェントがニューマシンのステアリングを握った。 動画を見る限りでは、FW45では上面が丸みを帯び細かったノーズが、かなりフラットで幅広になったようだ。またサイドポンツーンはインテーク下端が上端よりも前に伸びた受け口(アンダーバイト)スタイルに変更された。これは昨年のF1で22戦中21勝と猛威をふるったレッドブルRB19からインスピレーションを得たモノと言えよう。 アンダーバイトスタイルを踏襲したことで、サイドポンツーン下部のアンダーカットは過激に。このアンダーカットが後方まで続いていて、ここを通過する気流が、サイドポンツーン上面を下ってきた気流と合流してディフューザー上に導かれているようだ。リヤウイングもF1でトレンドになりつつあるフラップが独立した形状となった。 ウイリアムズは現在、新オーナーであるドリルトン・キャピタルと共に、昨年からチーム代表に就任したジェームス・ボウルズ主導のもと組織改革を進めている。 ボウルズ代表は2023年マシンの開発を早々に切り上げることを決め、2024年シーズンに集中。昨年末にはウイリアムズで車両パフォーマンス主任を務めるデイブ・ロブソンが、FW46では見た目こそ大きく変わらないものの、パフォーマンスの飛躍が期待できると語っていた。 FW46で目指すは進化か? それとも一歩踏み込んだ変化なのか? と問われたロブソンはこう答えていた。 「その両方だと思う。見た目は進化しているように見えるだろうが、細かいところもかなり変わっていると思う」 「フロントのロック特性やバランス特性のようなモノが変わり、上手くいけば大きなステップアップを果たすことができるだろう。ただ我々が望んでいた通りになるとは思えないから、3日間だけのバーレーンテストはよりチャレンジングなモノになるだろう」 「テストを最大限に活かすためには、かなり多くの作業が必要になるだろう。ただ、見た目には過激に見えなくとも、パフォーマンスには大きな変化が見られることを期待している」
Jonathan Noble