米ツアー開幕戦・首位キープの松山英樹、1打差モリカワとのバーディー合戦「明日は控えてほしい」
【カパルア(米ハワイ州)=帯津智昭】米男子ゴルフの今季開幕戦、ザ・セントリーは4日、ハワイ州カパルアのプランテーション・コース(パー73)で第3ラウンドが行われ、松山英樹は11バーディー、ノーボギーで通算27アンダーに伸ばし、単独首位をキープした。1打差の2位はコリン・モリカワ(米)。松山は米ツアー11勝目をかけて、5日の最終ラウンドに臨む。 【イラスト】一目でわかる…女子ゴルフは若い世代の活躍が目覚ましい
同組で回ったモリカワとのバーディー合戦となった第3ラウンド。わずかなミスも許されないような緊張感が漂った。
松山がパーだった1番でバーディーを奪い、追いついたモリカワは3、4番でバーディー、5番ではイーグルを決めて抜き去った。「コリンがいいプレーをしているので、それについていったという感じ」という松山も食い下がり、3~6番の4連続バーディーで再び首位に並んだ。14番で1打リードし、その差を保ってホールアウト。激しい伸ばし合いに「楽しいなと思うけど、(モリカワには)明日はもうちょっと控えてほしいな」と冗談めかして語った。
運も味方した。17番パー4で第1打が大きく右にそれたが、コース外の林には入らず、手前の茂みに残った。「(球が)なかったと思ったので、あってラッキーだった」と松山。ここからの第2打でグリーンに乗せ、パーでしのいでピンチを脱した。
最終日は、1打差のモリカワと再び同組で回る。「本当にいいプレーをするだけ」。自身初の開幕戦での優勝は、手の届くところにある。