松尾スズキが歌舞伎町の“風俗王”役で宮藤官九郎脚本『新宿野戦病院』最終話に出演「出ないという選択肢はない」
小池栄子と仲野太賀がW主演を務め、宮藤官九郎が脚本を担当する『新宿野戦病院』(フジテレビ系 毎週水曜 午後10時~10時54分)の最終話(9月11日放送)に、松尾スズキの出演が決定した。 【写真】『新宿野戦病院』ポスタービジュアル 本作は、新宿・歌舞伎町にたたずむ「聖まごころ病院」を舞台に、さまざまな悩みや問題を抱えながらも人生を強く生きる人たち・仲間・家族を通して、「命」の尊さを投げかける新たな救急医療エンターテインメント。ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズ、外国人難民などさまざまなバックボーンを持つ“ワケあり”な登場人物たちが交錯する社会の構図を、“官九郎節”ともいえるユーモアを織り交ぜながら描く。 未知の新種ウイルス・ルミナの脅威にさらされ、緊急事態宣言が発令、医療現場の最前線でウイルスに立ち向かう聖まごころ病院の医師たち。そんな窮地の中、聖まごころ病院にただならぬオーラをまとい、白いスーツ姿にフェースシールドの紳士が突如現れる。 松尾が演じるのは、NPO法人「Not Alone」の新宿エリア代表・南舞(橋本愛)の父親・南錠一郎。歌舞伎町エリアで幅を利かせており、“風俗王”として名をはせている南が思わぬ形で聖まごころ病院の窮地を救うことに…。 松尾は、1988年に本作の脚本を務める宮藤官九郎、阿部サダヲらが属する大人計画を旗揚げし、多数の作品で作・演出・出演を務める。映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(2007年)で「第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞」を受賞。主演を務めたドラマ『ちかえもん』(2016年・NHK)では、「第71回文化庁芸術祭優秀賞」を受賞、2019年には正式部員は“自身一人”という東京成人演劇部を立ち上げ、「命、ギガ長ス」を上演。同作で「第71回読売文学賞戯曲・シナリオ賞」を受賞。2020年よりBunkamuraシアターコクーン芸術監督、2023年より京都芸術大学舞台芸術研究センターの教授に就任。演出家、脚本家、映画監督、コラムニスト、俳優とマルチに活躍している。 <松尾スズキ コメント> なにしろ宮藤のシナリオで依頼が来て、出ないという選択肢はないのです。喜んで参加しました。とはいえ最終回であり“ただならぬ雰囲気”とト書きされた役。そして相手は、演劇の道に入って以来、数十年尊敬してきた柄本明さん!若干ドキドキはしました。でも、挑戦する機会があるというのはうれしいものです。小池さんにも久しぶりに会えて楽しかった。そんなわけで、よろしくお願いします! <最終話(9月11日(水)放送)あらすじ> ここは東洋一の歓楽街・新宿歌舞伎町。ルミナウイルスに感染してしまった高峰啓三(生瀬勝久)は無事一命を取り留め、生還した。その後、感染者数が10日間連続して減少したことで緊急事態宣言が解除された。ルミナウイルス感染拡大の影響でNPO法人「Not Alone」は解散。南舞(橋本愛)は消息不明となり、高峰享(仲野太賀)と、岡本勇太(濱田岳)も連絡が取れなくなってしまっていた。そんな中、歌舞伎町のクラブでは、「SAYONARAルミナ」と銘打ったパーティーが行われ、フロアの床が抜け落ちる大事故が発生。聖まごころ病院ではヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)たちが必死で処置をしていた。そして、その事故が取り上げられ、ヨウコと高峰啓介(柄本明)はTV出演することに。そこには以前、勝どき医療センターでECMOを使用して助かった官房副長官・川島一也(羽場裕一)の姿も。そこでヨウコは、今後の感染対策に関する話をして、ルミナ感染の第二波が来ることを想定し、補助金とは別に、特別措置として援助を申し立てる。川島はヨウコの熱意を受け取り、前向きに検討することを約束。その後、ヨウコの発言通り、第二波がやってきた。そして、メディアがヨウコの活躍を取り上げる中、ある週刊誌がヨウコを狙っていた…。
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