観葉植物でモダンなテラスが一変!コーディネートbefore after|ポイントはボリューム感と鉢選び
室内からの景色が生き生きと変貌!3つのかたまりで山と谷をつくる
奥行が約2.5m、横幅が7mほどあるゆったりとしたテラス。当初からここにアウトドアダイニングとラウンジの2つのコーナーをつくる予定があったため、家具のスペースを考えながら植栽も計画することに。テラスの両端と、間隔を空けて中央、植物は3つのエリアに分散し、その間に家具を配置するプランになりました。 ゾーニングが決まってから意識したのは、全体に抑揚をつけ、広がり感を演出すること。それぞれのエリアで2点から3点の植物を集合させて緑量を充実させつつ、植物の背丈に山←谷→山と動きを出すことでテラスの左右両方向へ伸びやかさを感じられるように設えています。
ボリューム感が成功の鍵。臆することなく大きめの木と鉢を
最も悩んだのが植物とプランターのサイズでした。テラスが広いので普通に収まっているように見えますが、左から2番目のジャボチカバは3m超え。そのプランターは直径60㎝。いちばん左のサマークリスマスブッシュでも160㎝くらいで、プランターは直径50㎝です。特にプランターは60㎝ともなるとかなりの存在感。空間に置かずそれ単体で見ると、なおさら巨大に感じられます。 普段なら直径40㎝程度を選ぶところですが、それではこぢんまりとして、植物が中途半端な添え物のようになってしまいそう…。そこで、今回は思い切ってオーバーサイズに挑戦! 結果は吉。スケールアウトしたボリューム感がエッジィでかっこよく、広やかな屋外空間のラグジュアリー感を引き立たせてくれたと思います。
インテリアとしての鉢選び。家具と建築の中間をコーディネートする
プランターは基本的に「空間になじむ」ものを選んでいます。ここでは、建築はアイボリーの壁面に、床は薄いグレーのタイル。家具はDEDONのラウンジチェアで、色は白に近いグレーのものが入るとわかっていました。 鉢は1つの色・種類でまとめることもできましたが、建築と家具の白~グレーの交ざったニュアンスカラーの世界をプランターにも反映したいと考えました。いちばん大きなプランターにラフな質感のある白を選び、ほかは形・サイズ違いで同色のグレーに。いちばん小さいプランターだけ濃いグレーとし、穏やかな色調でありながら全体の印象がぼやけないようにしています。
室内から眺めても、外で過ごしても楽しめるグリーンコーディネート
室内から見ると、どれも壁沿いに置かれたはずの植物が高低差と樹種の違いによって立体的に感じられます。また、植物のゾーニングにメリハリをつけたことで、間のラウンジチェアに腰掛けると緑に包み込まれるような心地よさが。 住み手はいま、逆サイドのダイニングコーナーの家具を検討中。アウトドアライフをさらに充実させたい、とその心地よさを語ってくれました。