「うつ病になり、病気から、会社から、日本からも全力で逃げた1年間」→ベトナムの街角で見かける昼寝の光景にうつ病の作者もほっこり【作者に訊いた】
SNSでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。うつ病と適応障害で会社を休職した経験があり、当時は「うつになって恥ずかしい。逃げるようで情けない」と感じていたものの、今では「休職して本当に良かった」と心から思っているそう。 【漫画】本編を読む コミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースに描いた作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間を描いている。今回は、休職中「逃げまくった先にある何かを知りたい」と、ベトナムにやって来たなおにゃんさん。解放感から普段とは違う自分になったり、美味しいごはんに感激したり、おおらかな雰囲気に驚いたりと、さまざまな体験をしたのだそう。 ■仕事中に昼寝!?異国で出会ったあり得ない光景に心がホッとした理由とは? ホーチミンに到着した初日、日本の旅行会社が主催する観光ガイドツアーに参加したなおにゃんさんは、他の日本人旅行者たちと共に市内の名所を巡った。普段はあまり積極的に人と話すことがないそうだが、この日ばかりは異国の地にいる開放感からか、自然と会話が弾んだという。 なおにゃんさんは「今この瞬間しか関わることのない人たちだし、何かやらかしても旅の思い出の一つだし、継続した人間関係を必要としないってすごく自然体でいられるんだなと思った」と振り返る。 そのツアーでは、メコン川のクルーズや養蜂場の見学、巨大な蛇を首に巻いての記念撮影など、さまざまな体験が含まれていた。その中でも特に印象に残ったのは、現地で味わったベトナム料理だった。なおにゃんさんは「以前からフォーなどのベトナム料理は大好きでしたが、現地で食べたバインセオはとても美味しくて、帰国してからも忘れられずに食べ続けています」と語る。新鮮なエビがたくさん入ったこの料理は、なおにゃんさんにとって忘れられない一品となったようだ。 また、ホーチミンの街中では昼間から寝ている人々を見かけることが多かったという。ガイドに「なんでベトナムの人ってあんなに寝てるんですか?」と尋ねたところ、「眠いからだヨー」と予想外の答えが返ってきた。この出来事を通じて、彼女は「ベトナムの人たちはすごくおおらかだなぁと感じました。バイクの上や店番中に寝ている姿を見て、心がホッとした」と述べている。 市場を自由に歩き回り、サイゴン川を眺めながら「自由だ…」と感じたなおにゃんさん。今後の彼女の旅がどのように進展していくのか、楽しみにしてほしい。 取材協力:なおにゃん(@naonyan_naonyan)