【西鉄電車100年】実家の敷地に「200形」車両 床は木製・つり革に当時の広告 当時の鉄道少年は次の100年に思いをはせる 福岡
1億2700万人超→8000万人台に 観光列車の運行など挑戦続く
小さいころから鉄道が大好きだった手嶋さんは、1989年、この200形が引退する時も父と弟の3人で見に行きました。 ■手嶋さん 「これで見納めだなと非常に悲しかった覚えがあります。モーターのうなる音がすごくて、乗っていて会話ができないくらいうるさい。いまはにおいがそんなにないですが、もっと油のにおいがして独特な乗り物だった。」 路線全体の年間の利用者数は、1992年度にはのべ1億2700万人を超えました。しかし、2022年度には8000万人台まで減少します。そんななか、観光列車の運行を始めるなど、挑戦も続けています。
幼いころから西鉄天神大牟田線を見守り続けてきた手嶋さんが思いをはせるのは、100年の歴史、そして、これからの姿です。 ■手嶋さん 「いまなぜ西鉄電車が走っていて、沿線がこれだけ都市化していて、私たちが天神まで気軽に乗れる乗り物が走っているか。途中から冷房が付いたり安全装置ができたり。本数が増えてたくさん走れるようになった。100年分の積み重ねで現代につながっている。次の100年も福岡のために頑張ってもらい、200周年を迎えてもらいたい。」 1世紀に渡り、私たちの生活を、新しい出会いを、そして、人生のスタートを支え続けてきた西鉄天神大牟田線。これから先も、人々の暮らしと想いを運び続けます。
100周年を記念して、西鉄ではお得なキャンペーンが13日から始まります。 子どもの電車運賃の全額がニモカポイントに還元されます。つまり、子ども料金は実質、無料ということになります。 対象は子ども用のニモカを使って西鉄電車を利用した小学生以下の子どもです。4月13日から5月19日までの土・日・祝日の期間限定です。
さらに、新たな取り組みとして、夜に帰宅する人向けに全席有料の臨時列車を期間限定で運行します。運賃にプラス整理券代300円を支払えば必ず着席できます。 運行は、4月19日(金)・5月7日(火)・17日(金)・21日(火)のそれぞれ午後9時から10時台に3便です。乗車は福岡(天神)駅からのみで先着順です。行き先は大牟田行きと花畑行きがあり、二日市まではノンストップ、そこから先は急行停車駅に止まります。