（ブルームバーグ）： キャンベル米国務副長官は12日、中国企業がロシアの戦時経済の強化への関与を増していると警告した。米バイデン政権はこの問題について、欧州の同盟国が足並みをそろえるよう促している。

キャンベル氏はリトアニアの首都ビリニュスで、中国企業がロシアに工作機械や爆発物技術、宇宙資産の運用ノウハウを提供していると述べた。リトアニアは貿易を巡り、中国との緊張が増している。

キャンベル氏は、中国の対ロ協力が「多岐にわたる」と強調し、中国との関係維持に努める欧州各国に対し、協調努力を呼びかけ、「断固たる声明」を発するよう求めた。

リトアニアのランズベルギス外相と会談後、キャンベル氏は「中国がロシアと行っていることは、欧州に何十年も存在し、誰もが認めてきた国境を実際に変えようとする試みだ」と記者団に語った。

中国は、ロシアの戦争を支援しているとの米国からの非難を否定している。中国外務省は７月、ブリンケン米国務長官が、中国はロシアの産業基盤を強化していると発言したことに対し、米国が「根拠のない虚偽の情報を流している」と反論した。

リトアニアは、ビリニュスでの台湾の貿易事務所開設を許可したことで、中国から圧力を受けている。中国はリトアニアとの貿易を遮断し、同国を関税システムから除外した上、在中国リトアニア大使館員に身分証の返還を要求した。

原題：US Warns European Allies on China Backing Russia’s War Economy（抜粋）

--取材協力：Foster Wong.

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