斎藤佑樹、自分ができる野球界への恩返し キャスター、取締役兼CIO、ネクストキャリアへの思い
日テレNEWS NNN
2021年に現役を引退した、元プロ野球選手の斎藤佑樹さん(36)。今年は、『news every.』のキャスターに就任、さらに野球場づくりや、株式会社ライブドアの取締役兼CIOに就任するなど、様々な挑戦を続けています。そんな斎藤さんにインタビューし、それぞれの活動への思いや、自身のネクストキャリアについて話を伺いました。 【画像】約2か月間に及ぶ“アナウンス授業”の猛特訓を受けた斎藤佑樹さん
――3月末から『news every.』のキャスターに就任し、約9か月たちましたが、いかがでしょうか? 最初やらせていただいたときは、すごく緊張したのですが、今も緊張はしていますが、なんとなく慣れてきて、皆さんに優しくしていただきながら一生懸命頑張っているという感じです。 ――これまではインタビューを受けることが多かったと思いますが、インタビューする側に立って感じていることを教えてください。 今まで野球選手として、インタビューに答えていた側とはまた違った視点で、もっと聞く側の僕たちがかみ砕いて話を聞かないといけないんだと。そのためには、もっと理解をしないといけないし、分からないことはちゃんと分からないって(相手に)聞かないといけない。それがすごく勉強になった感じですね。 今年、ニュースキャスターに初挑戦した斎藤さん。本番に向けて、日テレ学院 学院長・豊田順子さんのもとで約2か月、アナウンス技術の特訓を受けました。 ――苦労していることはありますか? 引き続き、サ行は言いづらいです(苦笑)。最初、「よろしくお願いします」が言えなかったんですよ。野球部っぽい感じになると、「おなしゃす!」みたいな感じになるじゃないですか。それを最初、すごく苦労していたんですよ。カメラが回ってないところで「よろしくお願いします」を、めちゃくちゃ練習しています。
■“子供たちにも体験してほしい” 野球場づくりに奮闘
また、斎藤さんは子供たち専用の野球場づくりをするために、各地の候補地へ足を運び、視察を重ねてきました。場所を北海道長沼町に決め、本格的に整備をスタートさせています。 ――野球場づくりを始めたきっかけは? 子供たちの野球ができる場所が限られてきてるなという現状を感じてきていて、ランニングホームランは多いけど、フェンスをオーバーしてゆっくりダイヤモンドを1周してくるという、そのホームランの体験が子供たちにはなかなかできてないんじゃないかなというのがあって。その体験をやっぱり、日本の子供たちにもしてほしいなと思って野球場をつくることにしました。 ――手作りへの思いはありますか。 手作りをすることによって、野球場づくりのコストを下げることで、そんなに安くできるのだったら、我々の地域にも野球場をつくってみようという方たちが全国に増えてくれたらうれしいなということと、野球場をつくっていく過程の中で、地域の方たち、町の皆さんと一緒にコミュニティーもつくっていくっていうことが野球場をつくっていて、すごくいいなって感じるポイントですね。 ――これまでの工程でどこが一番大変でしたか? やはり思い入れもあるという意味で言うと、野球場のマウンドをつくる工程ですかね。そこは本当に雑草だらけで、それを根っこまで取らないとまた生えてきてしまうということで、自分で雑草を取っていくのですが、当然自分1人じゃ本当に大変で。でも、大変だった中でできたマウンドっていうのはすごく思い入れがありますし、僕にとっても唯一無二のかけがえのないマウンドになったなという感じです。