こう言えば相手の怒りがスッと収まる…産業カウンセラーが伝授「弁解を聞き入れない人」に効く唯一の一言
■喜ばしい楽しい記憶で上塗りする たとえば、その時の会話をよく思い出して、相手が言っていたまったく別のことに触れるようにするのです。 「そういえばあの時、○○が好きっておっしゃっていましたよね、あの場では伝えそびれてしまったのですが、実は私の家の近くに良いお店があるんですよ」 「昔、□□をされていたことがあるって言っていましたよね。それがずっと心に残っていて、とても興味があるのですが、その話をもっと聞いても良いですか?」 自分の話を覚えていてくれるというのは嬉しいことですし、覚えていてほしくないことには触れずにいてくれるのもありがたいことです。そこで弾む話ができれば、過去の嫌な気持ちも薄らいでいきます。 喜ばしくない記憶は、喜ばしい楽しい記憶で上塗りするのが最も良いリカバリーです。失言は二度としないようしっかり反省しつつ、相手の忘れたいと思う気持ちも大切にできることが思いやりの表れにもなります。 ---------- 【point】 「なにもしない」という選択もリカバリー ---------- ---------- 山本 衣奈子(やまもと・えなこ) 産業カウンセラー、E-ComWorks代表 「伝わる伝え方」の研究を重ねながらサービス業、接客、受付、営業、クレーム応対等の業務にて30社以上に勤務。コミュニケーション術の講師として企業や官公庁を中心に、コミュニケーション研修、プレゼンテーション研修、セルフマネジメント研修、マナー研修等を実施。年間180回近い企業研修や講演を行う。 ----------
産業カウンセラー、E-ComWorks代表 山本 衣奈子