中国BYD、PHVの燃費さらに改善 ガソリン車に対抗
[上海 28日 ロイター] - 中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD) は28日、過去最高の燃費性能を実現した第5世代プラグインハイブリッド(PHV)技術を公表した。ガソリン車との競争がさらに激化するとみられる。 ガソリンで走行する際の燃費は1リットル当たり約34キロメートルと、従来の26キロから改善。フル充電でガソリンも満タンにした時の航続距離は2100キロメートルとした。王伝福董事長(会長)が西安市で新技術を披露した。 ガソリン車に比べ、年間最大9682元(21万円)の燃料費を節減できるという。 BYDのプラグインハイブリッド車はセダン「秦プラスDM―i」やスポーツタイプ多目的車(SUV)「宋プラスDM―i」などの車種をそろえており、2021年以降、急激に売り上げを伸ばしてきた。 同社は第1・四半期にPHVを10─22%値下げしており、秦と宋の両モデルともに、中国大衆車市場でフォルクスワーゲン(VW)などのガソリン車を上回る好調な販売となった。