（写真：インサイド）

新年度を迎えましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。新しい生活が始まり、環境の変化でストレスなどを感じているかもしれません。もしイライラやモヤモヤを感じているなら、ゲーマーらしくゲームで発散してしまいましょう！ 【画像】4月は後世に語り継がれるであろうゲームが登場！『SAND LAND』は体験版も配信中 2024年4月は、2024年3月1日に急逝された鳥山明氏の漫画が原作である『SAND LAND』や、2月6日に急逝された村山吉隆氏がシナリオを手掛けられた『百英雄伝』など、後世に残るであろう注目タイトルが目白押しです。本稿では、そんな4月に発売されるタイトルの中からおすすめを5つピックアップして紹介します。ぜひ最後までご覧ください。 ◆2024年4月11日(木)発売『RPG MAKER WITH』(ニンテンドースイッチ) 『RPG MAKER WITH』は、「プログラミングなしでゲームが作れる」ゲームコンストラクションツールとして、1990年から開発が続けられている「RPG Maker」シリーズの最新作です。以前までは「ツクール」シリーズとして親しまれてきましたが、前作『RPG Maker Unite』より「RPG Maker」シリーズとして名称が変更されました。 本作は、シリーズを通して磨かれてきたゲーム制作機能に加えて、制作したパーツをネットを通じて公開したり、公開されたパーツを自作ゲームに取り入れられる新機能、「アセットシェアリング」が搭載されています。これにより苦手な作業は「アセット」をダウンロードして補えるため、初めてゲーム制作をする方でも効率的に取り組めます。 このほかに、新マップエディタでは画面を広く使えるようになったり、直前に使用したタイルがパレットに表示されるようになったり、「マップエディタ」「データベースエディタ」「イベントエディタ」の各エディタ間の行き来がショートカット操作で簡単に行えるなど、インターフェース類もパワーアップしています。 家庭用ゲーム機向けに細部まで徹底的にチューニングが施された本作は、ゲーム作りが誰でも簡単で軽快に楽しめるようになっていますので、ゲーム制作初心者にもおすすめの作品となっています。 ◆2024年4月23日(火)発売『百英雄伝』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S/PC) 『百英雄伝』は、「幻想水滸伝」シリーズを手がけた開発メンバーによる精神的続編です。シナリオは村山吉隆氏、キャラクターデザインは河野純子氏が手掛け、クラウドファンディング Kickstarter 2020年ゲームカテゴリにて資金調達額第1位を獲得するなど、世界中で期待されているタイトルとなっています。 物語の舞台であるオールラーン大陸には多くの種族、価値観、文化が存在する様々な国があり、その一つガルディア帝国は、神秘的な力を持つ原初のレンズの捜索を行っていました。主人公ノアは諸国連合の警備隊として、このレンズ捜索の任務に従事する中で、2人目の主人公である帝国の尉官セイと出会います。 2人は共に苦境を乗り越え、やがて目的の原初のレンズを発見するのですが、これが後の戦乱の引き金に…。時を同じくして、3人目の主人公で魔導レンズを扱う特殊な技術を受け継ぐ少女メリサも戦乱へと身を投じていくことに…、というのが大まかなあらすじです。 正統派JRPGである本作ですが、ゲームシステムに関してはかなり挑戦的な作品です。最大6名編成の爽快なターン制コマンドバトルは、使用可能な英雄が100人ということもあり、多彩な攻撃や英雄同士の連携技「英雄コンボ」がバトルを彩ります。またストーリーを進める中で通常バトルとは別にある「戦争モード」では、戦場全体を俯瞰して味方の軍団を進軍させ、敵軍とぶつける軍団バトルが楽しめます。このほかに、主人公たちの拠点である街を拡張させていく「街づくり」の要素も存在します。 最高のストーリーと、古き良きシステムに挑戦的な要素が加えられた本作は、JRPG好きには間違いなく響く作品ではないでしょうか。 ◆2024年4月25日(木)発売『SAND LAND』(PS5/PS4/Xbox Series X|S/PC) 『SAND LAND』は、魔物と人間が共存する水を失った摩訶不思議な砂漠の世界を舞台に、ワルだけどピュアな全身ピンクの悪魔の王子ベルゼブブと、魔物のシーフ、人間の保安官ラオがトリオを組んで砂漠のどこかに存在する幻の泉を探す旅に出るという冒険ファンタジーアクションRPGです。2000年に週刊少年ジャンプにて短期集中連載され、人気を博した鳥山明氏の「SAND LAND」が原作となっています。 本作の魅力は、ベルゼブブを操作するアクションと、メカを操縦するアクションが存在することです。ベルゼブブは基本アクションに加えて豪快なスキルを放つことができ、メカはタンクやバイク、バトルメカなど13種以上存在する中から用途により使い分け冒険の幅を広げられます。また戦闘では敵を掴んで振り回したり、豪快なキックで吹き飛ばしたりと、直感的な操作で豪快な「鳥山アクション」が可能となっているため、爽快なバトルを楽しめます。 フィールドはオープンワールドでこそありませんが、広大で過酷な砂漠は、乗り物で疾走するには十分の広さがあり、また移動と戦闘はシームレスに行えます。移動中に発生するベルゼブブ、ラオ、シーフの会話も冒険に彩を添えていますね。 原作再現の雰囲気だけでなく、アクションや冒険など、ゲームとしても楽しめる要素が満載な作品となっていますので、この機会に「SAND LAND」の世界に触れてみてはいかがでしょうか。 ◆2024年4月25日(木)発売『サガ エメラルド ビヨンド』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/PC/その他) 『サガ エメラルド ビヨンド』は、連接領域でつながる天国、地獄、天界、地下世界、妖精郷などの17の世界を舞台に6人5組の主人公たちが冒険を繰り広げていくファンタジーRPGで、「サガ」シリーズの20作目となる作品です。 シリーズ最大の分岐数を誇る本作の物語は、主人公たちだけが見られる緑色の波動「エメラルドヴィジョン」の中から、プレイヤーが一つを選ぶことで進行します。シナリオは主人公ごとに異なっており、またいずれかの主人公でのクリアが後に選ぶ主人公の物語に影響を与えます。さらに一度訪れた世界でも、次に訪れた際には異なる物語が展開されるため、6人の主人公と17の世界、そしてプレイヤーの選択によって、様々に変化する物語が本作の大きな特徴です。 バトルシステムの面では、シリーズおなじみの「ひらめき」「陣形」に加えて、発生条件に難があった前作の「連撃」ではなく従来の「連携」が採用されたことで、より遊びやすいものとなっています。また、タイムライン上で敵や味方から大きく孤立することで発生する「独壇場」などの新要素も追加。シリーズ集大成とされるだけある、奥深いタイムラインバトルを楽しめます。 シリーズ史上最も分岐する物語と、遊びやすさと奥深い戦略性を両立したバトルシステムが魅力である、「サガ」シリーズの集大成作品。手に取ってみてはいかがでしょうか。 ◆2024年4月28日(日)発売『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター』(ニンテンドースイッチ) 『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター』は、2011年に発売されたアクションゲーム『エルシャダイ』のHDリマスター版です。原作の「エノク書」を基にした幻想的な世界観、独創的で絵画のようなビジュアル表現、シンプルでありながら多彩なアクションは、アクションゲームとして高い評価を得て日本ゲーム大賞2010 フューチャー賞を受賞しています。また、トレーラーで発せられた「そんな装備で大丈夫か？」 というセリフが、ネット流行語大賞2010の金賞を受賞するなど様々な面で話題となった作品です。 特徴はやはり絵画のようなビジュアル表現、 デザイン、世界観です。革新的且つ独創的でありながらも、どこか懐かしさを感じるビジュアル表現は、本作に唯一無二の印象を与えています。 また見た目だけではなく奥深いゲームシステムも魅力の一つです。アクションで使用するボタンは攻撃、ジャンプ、防御、武器奪いの4種類のみとシンプルですが、タイミング、同時押し、ディレイ、 連打など、様々な入力方法で戦闘において数多くの攻防を生み出します。戦闘で使用できる武器「ベイル」「アーチ」「ガーレ」の3種類に三すくみの関係性があることも、戦闘に奥深さを与えていますね。 さらに本作では、ホライズンが提供するサービス「Scent Store」とのコラボにより、エルシャダイの名シーンや世界観を香りで再現するという変わった試みもあります。名作『エルシャダイ』を、高グラフィックと香りの二つの面から楽しんでみてはいかがでしょうか。 以上、2024年4月に発売される新作タイトルの中からおすすめを5つ紹介しました。本稿をお読みになったことで、ストレス発散ができるようなゲームとの良い出会いが生まれれば幸いです。