高知さんさんテレビ

パリパラリンピック円盤投げの銀メダリスト・鬼谷慶子選手が母校の高知学芸中学高校に凱旋しました。快挙を成し遂げた先輩が後輩たちに伝えたかった思いとはー。 在校生およそ1500人の拍手で迎えられたのはパリパラリンピック陸上女子円盤投げで銀メダルを獲得した鬼谷 慶子選手(29)です。 大学2年の時に難病を患い、様々なパラスポーツへの挑戦を経て円盤投げと出合った鬼谷選手。大会では15メートル78と、自身の持つアジア記録を更新しパラリンピック初出場にして銀メダルという快挙を成し遂げました。 鬼谷 慶子選手： 「パラリンピックで銀メダルが決まった時に、学芸の皆さんから頂いた寄せ書きの国旗を背中に掲げることができ、今日みなさんの前でご報告させていただけることを大変光栄に思う」 実は試合2日前の最後の練習では14メートルほどしか飛ばず調子も良くなかったという鬼谷選手。不安を抱えた自分を奮い立たせた思いについて後輩たちに語りました。 鬼谷選手： 「メダルを取りたい、取れなかったらどうしようという気持ちに押しつぶされそうな時がありました。その時にふと、自分が病気になったときの何年間かを思い出して、いま生きているだけで十分幸せだし、ここまで十分やってきたんだし、どんな結果であったとしてもそう簡単に自分の価値は変わらない」 「この先、受験だったり、人生を左右するような大きな局面に出くわす時があると思うけど、一生懸命頑張ってきたならば、どんな結果であっても自分自身の価値は何も変わらないというふうに思えば、足がすくむような大きな壁にも立ち向かうことができるんじゃないかなと思います」 鬼谷選手から熱いメッセージを受け取った生徒たちはー。 生徒会長・山崎 友梨子さん： 「大変苦しいこともあったと思うんですけど、何回も新しい自分に挑戦していく姿に私たちもたくさん学ばせていただくことがありました。おめでとうございます」 鬼谷選手： 「ありがとうございます」 鬼谷選手から後輩たちに輝きを放つ銀メダルが渡されます。 鬼谷選手： 「裏側が、エッフェル塔を下から見た」 生徒： 「えー！すごーい」 Q.銀メダル持ってみて 「重みがすごくて、見た目よりずしってしてるし、本体だけの重みじゃなくて鬼谷さんが頑張って取られたっていう意味の重みもあってすごかったです」 「学芸からメダリストが出たということがすごくうれしくて。鬼谷さんっていうメダリストがいるってことが誇りに思えるし、すごくうれしいです」 鬼谷選手： 「寄せ書きの国旗をいただいた時から本当にこんなに応援してくれているということに背中を押されて、少し恩返しができたかなと思います」 母校の誇りとなった鬼谷選手。困難を乗り越える道しるべとして後輩たちの未来を応援し続けます。