【プレビュー】 トリコロールの歴史を塗り替える1週間となるか。横浜FMが蔚山現代のホームに乗り込む| AFCチャンピオンズリーグ
【国内サッカー プレビュー】17日、AFCチャンピオンズリーグ準決勝第1戦が開催。横浜F・マリノスが、アウェイに乗り込み、韓国の蔚山現代と戦う。
横浜F・マリノスがアジアの舞台で次々とクラブの歴史を塗り替えている。6度目の挑戦で初のベスト8進出を果たした今大会、その準々決勝では中国の山東泰山をトータルスコア3-1で撃破。また1つクラブ史を更新した。そして迎えるベスト4の戦いも、もちろん初めてとなる。相手は韓国の蔚山現代。まずは敵地に乗り込み第1戦を戦う。 ここまで来れば、簡単な相手はいないわけでヒリヒリするようなゲームが予想されるが、その中でも蔚山現代は難敵と言っていいだろう。韓国Kリーグでは2連覇中の絶対王者で今季も首位を快走中。間違いなく一筋縄ではいかない相手だ。 そんなチームを率いるのは、ベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)や柏レイソルなどJリーグでもプレー経験のあるホン・ミョンボ監督と、日本のサッカーを熟知している人物である。さらに、ファン・ソッコやキム・ミヌ、キム・ヨングォンといった元Jリーガーが在籍。元日本代表の江坂任もおり、タレントは豊富である。 その意味では、蔚山生まれのナム・テヒや2022年に蔚山現代でプレーした経験をもつ天野純の存在は大きな強み。この一戦においてこの二人がキープレイヤーになるかもしれない。 チーム全体で見れば、どんなメンバーで乗り込むかがポイントの一つ。4月に入ってすでにリーグ戦4試合を戦うなど、過密スケジュールを強いられ、このゲームが公式戦6連戦の6試合目となる。ケガ人やコンディションに注意を払い、移動の負担も考慮しながら、スタートのピッチに立つ11人とベンチメンバーを選ぶことになりそうだ。 そういうタフなシチュエーションにおいて、頼りになるのは経験豊富なベテランである。フィールドプレーヤーではチーム最年長の一人である水沼宏太は今季もコンスタントにプレーしており、敵地でのゲームにおいてもカギを握る存在となる。 クラブOBの貴史氏を父に持ち、自身も横浜FMのアカデミー出身。誰よりもトリコロールの血が流れる18番が、クラブ史上初の決勝進出へ、まずは第1戦でチームにファイナルに近づくアドバンテージをもたらす。